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#31 エリア討伐?


 ランクをあげるために自分に適した依頼を提案して貰う。

 最初の依頼をこなしたのでランクGからFにはなったが、ランクの2つ上までしか依頼は受けられない。


「ユウキさんはどのような依頼がいいですか?」


「とりあえずは何か適当な討伐依頼を受けてみたいですね。どのランクでどんな魔物を倒せばいいのか知りたいですし」


「そうですね。それなら簡単な依頼を受注を受けるでいいんですが、ランクを一気に上げるためには物足りないですね」


「でもランクDまでしか受けられないなら、コツコツと依頼を受けていくしか無いでしよ?」


「普通はそうですが、裏技を使っちゃいましょう!」


「裏技ですか?」


「そうですよ、裏技です。普通は依頼を挟まないで倒した魔物は評価対象にはならないのですが、他の依頼を受けて、その同一エリアにいる魔物をうっかり倒して、その魔物が他の依頼対象なら評価対象になるんですよ」


「へぇー、ギルドってそんな仕組みなんですね。ならオススメの依頼は何ですか?」


■■■


ということで提示された依頼はこれだ。


―――――――――――――――――――――――――――

依頼:森林エリアの魔物[オーガ、トロール、ゴブリン、スライム等]討伐

[ランク:D][期限:今月中]


森林の入り口付近に魔物が大量に出没していて困っている。

来月に控えたアラクネ討伐の為に、他の魔物の討伐をお願いしたい。


魔核の種類と数で報酬を払うので、忘れずに回収すること。


―――――――――――――――――――――――――――


■■■


 「つまり、うっかりアラクネを倒してこいと言いたいんですか?」


 アラクネはランクAの魔物で、ランクFの駆け出し冒険者が挑むような相手ではない。

 なのでそれを聞いたシラユキが慌て出す。


「あわわ、ちょっとネネさん、いくらなんでも無茶苦茶です!」


「いや無理なら倒さなくていいんですから、周辺に発生している魔物を他の冒険者と仲良く倒してくればいいのですよ」


 シラユキは心配してくれるが、それでもここでこの依頼を受けても受けなくても行き着く先はどうせ同じなので受けることにする。


「分かりました、その依頼を受けます。アラクネを倒すかどうかは現場に行って状況を確認してからにしますよ」


「そうですね、そうしてください。無茶だけはしないで下さいね」


(本音は無茶してこいと言っている気がするのだが……)


 ジャスミンもついて来る気、満々のようだ。


「決まったなら早く行くよー!」


「はい」


 少し遠出する必要があるので今日は準備をすることになったが、ユウキはこのままの装備でも問題ないのでシラユキの装備を揃えるのに終始した。


 ポケットに入ったジャスミンと二人でショッピングを楽しむのに連れまわされて、アラクネを倒すことよりむしろこっちのほうが大変な気がするユウキであった。

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