#28 ジャスミンの精霊講座-その2 ?-
#28 ジャスミンの精霊講座-その2-
『何食べてるの?』
とジャスミンがこっちにやって来た。
シラユキとウィズの二人はまだ、これまでの知識との違いもあるので色々と確かめあってるみたいだ。
「クッキーと言って、小麦粉。。。」とジャスミンに説明してあげて、お菓子を食べてると、しばらくしてから二人がこちらにやって来た。
「うーん、色々と覚えてきたこととは違う新しいことがあって難しいです。」
「そうね。確かに言われてみればその方が納得がいく話だわ。」
精霊について、色々と知っていることとの違いが合って、それを覚え直すのに苦労しているみたいだが、あっさりと新しい知識を信じるのは、何気に凄いというか素直というか。。。
話のレベルが違うかも知れないが、地球では天動説が主流だったときに地動説を唱えると処刑すらされたというのに。
ちょっと気になったので二人に聞いてみると、二人はお互いを見つめ合って笑い、考えることなく、直ぐに答えてくれた。
「それは、目の前に実際にこうしているのに信じない方がどうかしてるでしょ。」
「そうです。私たちは精霊は見えないものとして教わっていたんです。それがこうして目の前にいるんです。なら、その精霊本人の言葉を信じる方が普通じゃないです?」
と言うことらしい。
精霊に騙されているとかは考えないの?とも聞くと
「精霊は神の化身とも言われてるのに、そんな存在が約束を違えて嘘をつくわけないでしょ。」
「あっ、でもイタズラ好きとも言われてるからもしかして、騙してます?」
「そんなわけ、無いでしょ!」
とジャスミンは否定しなぜか、俺の耳を引っ張ってくる。
いや、疑うような発言を最初にしたのは俺だけども。。。
「私たち精霊は確かに、人にイタズラをするのが好きだわ。それは認める。けど、不利益になるようなことは決してしないは。そんなことしたら、精霊王に怒られちゃうもの。」
へー、精霊王は結構いい奴だし、人間が好きなのかもしれない。
それなのに、100年、それ以上のもっと前から人から見られることもなく、合って話すことも無くなったのは可哀想だな。。。
いや待てよ、場所が聖騎士団が所有している場所ということは、聖騎士団の上層部はそれを知っている可能性はないか?
いや、むしろ精霊が住む場所に聖騎士団の関連施設がある時点で疑うべきだった。
そんなに近くにいるのに一度も接触していない訳がないし、ましてや精霊のイタズラ好きだ、気付かれていなくてもちょっかいを出して存在に気づくだろう。
そう思ってジャスミンに聞いてみると。
「確かに、聖騎士団と昔は交流がありました。今は精霊眼の持ち主がいなくなったので、交流が無くなりましたが、イタズラはしてますよ?」
「えっとイタズラというのはもしかして。。。」
やっぱり!
もしかして、と思ったが聖騎士団の新人として訓練している時に、先輩からここには七不思議があるんだと聞かされて、実際にその七不思議が起こるから肝を冷やしてたが、精霊の仕業だったみたいだ。
そんな気も知らないで「毎年、ピュアな新人があそこには来るから、精霊達は楽しみにしているのよ!」とか言ってるし。。。
はぁー、あの時の怖かった気持ちの答えを知るときが来るとは。
うん。まぁ、いいか。
でも、聖騎士団の上層部が知っているということは、近付くと、何かしら警戒される可能性があるな。
これは何か対策を考えとかなければいけないな。。。
ストックが無くなってしまった。。。
明日から更新できないかも。




