#27 ジャスミンの精霊講座-その1-
#27 ジャスミンの精霊講座-その1-
『それでは、まず最初にあなたたちは精霊についてどれくらいしっていますか?』
精霊眼を身に付けるのも、薬草鑑定のスキルと同様に、まずは知ることが必要なのだろう。
その為にどこまで精霊について知識があるか確認したいのだろう。
「えーっとです。精霊は。。」
と二人で説明していくが、シラユキとウィズの知識は似たり寄ったりだった。
『そうですね。だいたいの所はあってるけど。って感じですね。これは一から説明した方がいいですね。』
ということで、きっちりと説明してくれた。
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精霊は世界の万物を司る役割を神によって与えられた存在で、例えば火、風、水など全ての自然現象に精霊は宿っていると考えて良い。
ジャスミンの用に実態を持ち、喋ることができる妖精は多くなく、基本的には意思がなく、空気の用にただその空間に存在している世界の一部である。
生命エネルギーであるマナや、魔力を糧にして、魔法を発動することができる。つまり魔法は呪文から分かる通り、人が発動するのではなく、精霊が行っている。
とはいっても例外はあって、魔物が使う魔法は別物で、力を結晶化した固有の魔石を触媒に発動している。
なので、この魔石を利用した記録魔法は精霊が関与しなくても使うことができる。
呪文は精霊の名を冠したものが、多いが、実際に名を有する精霊が力を貸すことはほとんど無くて、その周辺に存在している同じ属性の精霊が力を貸してくれている。
精霊のそれぞれの属性における頂点である大精霊は様々いるのだが、四大元素とよばれる。火、水、風、土はそれぞれ、イフリート、クラーケン、ジン、ベヒモスである。
その下位にはサラマンダー、ウンディーネ、シルフ、ノームなどがいる。
他にも光、闇をはじめ、他にも一杯いるけど、今は覚えなくても、その属性の魔法を扱うなら、覚えていけば良いらしい。
その他にも精霊の成り立ちや、歴史、はたまた好みや苦手なものなど様々なことを教えてくれた。
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「うーん。こんなに色々と覚えないといけないんですか?」
『いえ、覚える必要はないけど、知っているということが重要なのよ。』
「そんなものなんですね。」
『そんなものです。』
まぁ、自分は既に精霊眼があるから良いが、精霊について全て記憶しなければいけないなら、かなり大変だ。
「うー、それを聞いて良かったです。」とシラユキが頭を抱えているが、二日酔いで頭が痛いのか、記憶できないのどちらだろう?たぶん後者だろうが。
「これで、精霊を見えるようになるんですか?まだあなたのこと光の珠としか認識できないんだけど。」
『まぁまぁ、落ち着きなさい。まずは知ること、そして認識することがファーストステップなのよ。』
ちなみに、精霊が見えるようになるためには精霊眼のランクがCは必要だそうだ。
Cでようやく精霊が自らの意思で姿を表した時に、見ることが出来るようになるらしい。
今の講義で、ランクEまで達してるはずだそうだ。
普通はもっと時間がかかるらしいが、なにせ精霊そのものが抗議しているから、いろいろと省けるらしい。
それでも、あと2つランクを上げなければいけないのでまだまだ、時間が係りそうだが、二人には頑張って貰おう。
と自分は一人でお菓子を食べながら思うのであった。
ユウキは暇なのでお菓子をぽりぽり。




