#23 三日目の朝。
#23 三日目の朝。
昨日と同じく、食堂で朝食を食べているとシラユキがやってくる。
「おはようです。。。」
まだ眠そうなので、どうしたのかと聞くと、昨日はネネさんと女子会をしていたそうだ。
臨時収入があったからと、ネネさんの発案らしいが、俺の金を使ったんじゃ無いだろうな。。。
「なら、今日は薬師の紹介をしてもらえれば、帰って寝てても大丈夫ですよ?」
「うー。大丈夫です。とりあえず案内するです。」
あんまり大丈夫そうじゃないんだが。まったく、どんだけ飲んだんだよ。
てか、俺も呼んでくれよと思うが、まだ15も来ていない、未成年だったのでハブられたのだろう。
こちらの世界では15歳が成人年齢なので、15になったときは奢らせてやる。と心に秘める。
■■■
シラユキに連れてこられた場所はスラム街に近い場所にある古民家だった。
「ウィズさんというんですが、シール爺と違って気難しくはないです。でも、バカは嫌いみたいだから気を付けてくださいです。」
「シラユキさんは気に入られているんですか?」
「それは、私は頭良いからもちろんです。」
「なら安心ですね。」
うん、シラユキぐらいで許されるなら俺は問題ないだろう。
「では入るです。」
ガララと勢いよく扉が開けられる。
と同時にガシャンっと何かが壊れる音がする。
入り口のすぐそばの床を見てみるとビンが割れている。
それを見たシラユキがまたもやアワアワしている。
うん。流石にこれは俺を騙そうとしている訳では無いだろうな。
シラユキが単なるドジっ子を発揮しただろう。
でも、何があるかわからないので、とりあえずは成り行きを見守ろう。。。




