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#17 薬草を収集する。

#17 薬草を収集する。


シラユキに連れられてやって来た場所は森の中にある小さなダンジョン。。。


ではなく、そのダンジョンがある崖の上だった。


「ここに薬草が生えているんですか?」


「そうです。。。」


ということで話を聞くと、本当はダンジョンの中にたくさん生えている場所があるが、俺が初めての仕事なので、危険が少ない場所に連れてきてくれたそうだ。


ちなみにダンジョンの近くだから、薬草があるという訳ではなくて、ここにダンジョンへ通じる亀裂があって、そこから漏れ出るマナによって、上質な薬草が出来るとのことだ。


なぜこんなところに亀裂があるのかというと、ここに昔から生えている大木があったのだが、雷が落ちて焼失したのだが、その大木の根が、ダンジョンに通じていたらしい。


「ダンジョンの中では無いとは言っても、魔物が出てこないわけでは無いです。気を付けて薬草を探すです。」


「はい。ところでシラユキ先生、ここではどんな薬草がとれるんですか?」


「そうですね、幾つかあるんですが、ここで一番良い薬草はジャスミンです。小さな花が咲いているのでそれを目印にして探してくださいです。」


ということで、さっそく薬草を探し始めるが、中々見つけることができない。


それらしいモノを見つけてはシラユキに見てもらうのだが、ジャスミンではなかったり、合っていても質がいまいちだったりで難しい。


因みに、シラユキはというとどんどんと見つけている。


このままでは、埒があかないし、見つけられそうにないので、良い質の薬草がどんなものか、シラユキのアイテムバックに入れられた薬草をみせてもらうことにする。


うーん。あんまり他の草との差が分からないなと首を捻っていると、シラユキが『しょうがないです』と細かく違いを教えてくれた。


すると、いきなり薬草にアイコンのような物が表示されるようになった。


――――――――――――――――――――

[ジャスミン]

――――――――――――――――――――


あれ?と思ったがおそらくスキルの一種なのだろう。


戦闘職に活きるスキルはとったが、こういう生産職系は疎かにしてきたので知らないものも多い。


薬草を学ぶということが、習得条件だったりしたのだろう。


ということで、薬草かどうかそれもジャスミンなのか分かるようになったので、しばらく、自分が採集した薬草を見ているのだがシラユキの集めているものと比べてもまだあまり違いが分からないな。


とりあえずこのスキルについてシラユキに聞いてみるとする。


「おっ!そのスキルを知っているなんてビックリです。何を隠そう、私もそのスキルを持っているので、薬草を見ると名前と効能さらにその質がわかるんです!」


話を聞くとスキル名は[薬草鑑定]というらしい。そしてシラユキはBランクまで上げているそうだ。


あまり習得していたり、ランク上げを行っている人は少なく、薬草を扱う専門業者の人が持っているようなスキルなのだが、薬草採集クエストではかなりの有用なので、ギルドにとって需要は高い。


薬草は常に必要なのだが、冒険者のランクが上がると採集してくれる人が少なくなるし、このスキル持ちで冒険者の人はほぼいないので、ギルドにとっては優遇してくれる。



こうしてシラユキとこのスキルについて話して、色々と薬草を見ていただけなのだが、どうやら自分のスキルのレベルが上がったようだ。


薬草に関する表示が一気に増えた。


――――――――――――――――――――

[ジャスミン:A]

状態:良 効果:回復小+

小さな花を咲かせ、香りが良い。薬草として高い効力を発揮するが、使用するのは花である。香りは甘いが、味は苦い。

――――――――――――――――――――


更に、驚いたのは目線はザックリながらも、薬草はどこかなと頭で考えると、視野の範囲で薬草がある場所にアイコンが表示されるようになったことだ。


うーん、たぶんこのスキルも既にAランクまで上がったのだろう。


最初の習得のハードルさえ越えてしまえば、簡単に達人の領域にまで達することができる[取得の心得S]というスキルはかなりチートだなと思う。


こんなに簡単に薬草の位置がわかるのであれば、集めるのはかなりのイージーモードだ。


ということで、片っ端から薬草を集めていくことにしよう。



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