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誰かしらの僕  作者: ゆめうつら
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子宮の持ち主

私の大好きな優ちゃん

欲しくて、欲しくて、産んだ大事なこ

あなたは優秀なはずよ

だって、私の子供だもの

私がこの世に産み落とした愛しい子

誰よりもいいこよね

私を喜ばせてくれるわよね

私を幸せにしてくれるのよね?

私、あなたのお母さんになれて嬉しいわ


ねえ、優ちゃん

なんで不合格になってしまったの

ちょっと調子が悪かっただけよね?

来年には絶対受かるわよね?

でも、点数があまりにも酷すぎるわ

じゃあ


私の育て方が悪かったのかしら?

そんなことないはずよ

私、精一杯頑張ったんだもの

私が悪いのじゃなければ誰が悪いのかしら?

先生、お友達、優ちゃんにかかわる人たち

一番長くいた人は



けれど私が悪いはずないもの


ってことは


優ちゃんが悪いのかしら

優ちゃんが悪いのか

優ちゃんは悪い子なのね



私の大嫌いな出来損ない

なんでこの子を産んでしまったの

あなたは失敗作

私が産んだ子供なのに

私がこの世に産み落とした憎たらしい子

誰よりも悪い子ね

私を悲しませるなんて

私を不幸にするなんて

私、あなたを産むんじゃなかったわ


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