チュートリアル
人は脳が本体である
「そこの二人入学式後に校長室に来てくれ」校長が言い放ったこの言葉があの世界への招待状だった。
「よく来てくれた高石博谷君、名島俊希君。単刀直入に言おう、君達に人口知能の討伐を依頼する。」
「えっ?」「はっ?」意味がわからなかった。まぁ1番最初に思った事は面倒くさいことに巻き込まれただる〜だったんだけど。
「急に言われて動揺していると思うが、どのようにすればいいかはなぁ、、、」
「いや、その前になんで人口知能となんかと戦わないといけないのか説明して下さい!」博谷が怒鳴る勢いで問いかけた。
「それはチュートリアルでわかるさ。」
「チュートリアル?」
「簡単に言えば人口知能とのゲーム対戦だ。しかし、このゲームのプレイングスキルとなるものは全て脳なのだ。」
「つまり、頭の良い奴が強いってことっすよね?」
「その通りだ俊希君。しかし、プレイする条件は世界各国の全高校2人ずつという条件を人口知能は提示してきた。これを守らなければ人類の半数を死滅させられる。」
「そんなことできるわけ、、」
「君達もマイクロチップ・ライフを埋めているね?とても便利だがそれは唯一人口知能の完全支配下にある。これを埋めているのは世界人口の半数だ。もし、これが人の脳に侵食する術を持っていたとしたら。」
「まじかよ」
「そんなわけだ、君達にはこの学校を背負って人類の希望となってもらう。」
「理解した。ただ一つだけ質問させてくれないか?」
「なんだね俊希君?」
「僕たちが選ばれたのは頭が良いだけですか、、、それとも、、」
「それは入ればわかるさ。」
「本来は夕方の6時からゲームスタートなんだけどチュートリアルは対象者ならいつでも出来るんだ。では、やってみようか。」
「他の人は見る事ができるんですか?」博谷が聞いた。
「できるよ。世界中の人が全てのプレイヤーを見る事ができる。」そう言いながら頭に前と後ろが別になっているヘルメットみたいなのをつけられ、VRをセットしたところで。
「それでは行くよ。チュートリアルスタート。」スタートした途端、視界が全て白いような透明のような空間になり、次の瞬間全身がビリっとした後にゲームの世界に飛ばされた。
【ウォー・イン・ザ・ブライン ノ チュートリアル へ ヨウコソ】
「博谷いるか?」
「ああいるよ」
「凄いなこの世界。最新のVRゲームとは比べ物にならない程リアルだ。」
【ワタシ ノ ナマエ ハ ボク デス】
「なんなんだその名前は」博谷が笑っているとビリっと全身に電流が流れた。
「ぐはっ」
【コノ ゲーム ハ ゲンジツ ト ツナガッテオリ ダメージ ガ HP ヲ コエル ト ゲンジツ デモ シニマス】
その時僕等は初めて気付いた。このゲームは本当の脳内デスゲームなのだと。