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気のせい?
どれくらいの距離を走ったのだろうか・・・
さすがに疲れてきた。
もう大丈夫だろうと走る速度を落とす。
あたりを見回す。
「うーん・・・森?」
どうやら森の中に迷い込んでしまったらしい。
月明かりのおかげでかろうじて把握できる。
さて、どうしようか・・・
思いを巡らせていると・・・
(・・・ろ・・・ち・・・・・ろ)
誰かの声が聞こえる??
周りには誰もいない・・・はず
(ちひろ・・・聞こえるかい・・・)
「誰ですか」
どこからか聞こえてくる声にとりあえず質問してみる。
(ちひろ・・・早く僕のもとにおいで・・・)
「あの、誰?っていうか何?」
・・・
もう誰の声も聞こえなくなっていた。聞こえるのは木のざわめきだけ。
気のせいかとも思ったが、気のせいにするにはあまりにはっきりとしていた。
「ま、いっか~」
気にしていても仕様がない。
とりあえず休める場所を探そう。
「・・・ん?あれは??」
出会いではなかったですね・・・
すみません。
次はありますよ!