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はじまり

目が覚めたらどこかの城のお姫様だったとか、

イケメンの怪盗に心も体も奪われちゃったとか、

執事にあなたは私だけのものですとか言われたりしたら、どんなに幸せなことか・・・



「いい加減に吐いたらどうだ!!お前が盗んだのだろう!!!」


う~ん、これじゃないんだよなぁ~・・・


目が覚めたら薄暗く肌寒い地下の牢屋に手を後ろで縛られて閉じ込められているんだよ・・・

どこかの城だとは思うんだけど・・・目が覚めたらお姫様じゃなくて犯罪者って・・・


「黙ってないで喋ったらどうだ!!!」


牢屋の外に立っているがたいの良い中年のおじさんが牢屋の壁をたたく。


同じ壁ドンでも私があこがれてるのはこれじゃない。




というわけで、

少し前にさかのぼってみよう・・・


私は、坂城千尋(さかきちひろ)おそらく少し前までは普通の女子高生いわゆるJKってやつだったはず・・・。


いつものように学校が終わり帰ろうとしていたはずなんだけど・・・

その辺りから記憶がない・・・

そして目が覚めたらこの有様よ・・・


普通の人に比べたら順応性は高いほうだと思う。

今まで、自分が生きることに希望を思ったこともないし、期待もしていなかったから、自分のことを客観的に見れていたと思う。

JKらしくないとよく言われたものだ。


そんなこんなでこの状況も納得はしていないけど、取り乱して叫んだりはしない。だって疲れるし。

少女漫画で別の世界にトリップするみたいなシチュエーションもいくつか読んだことあるけど、まさか自分がこんな状況に遭遇するなんて思っていなかった。たまげた。


それはさておき、どうしたものか。

自分に全く身に覚えのない罪で私は責められている。

私が何を盗んだっていうのか。


「いいだろう、ずっとここにいればいいさ!死ぬまでな!」


そう言い残してがたいの良い中年のおじさんが出て行った。


うーん、どうしたらいいのだろう。

私はなにかを盗んで捕まったらしい。


「って言ってもなぁ~、私なにも知らないし、えぇ~、さすがにここで死ぬのは勘弁だよ~。」


一人寂しく呟いてみる。



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