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あれ何か聞こえる?

特にやることもないので、屋敷内外を散歩するのが僕のマイブームとなっています。

まだ一人で行動することを認められていないのでメイドのトリーと一緒に散歩します、歩き疲れたらすぐに抱きかかえられながらあっいこっち行きます。


今日は宝物庫なる部屋にいこうと思います。

いつも厳重な管理のもと守られているので、なかなか入ることは難しいのです。でも今回は父ゼロスにおねだりを重ねるこ1週間ようやく入ることが許可されました。ありがとうパパン。


「トラ様今から宝物庫の扉あけますね~。」


「うんっ!」


トリーがいくつもの扉につけてあるロックを外していきます。僕は後ろでワクワクしながら待っています。

宝物庫というからには何か宝石とか伝説の剣でもあるんだろうかと、まだ見ぬ宝物内にさらにワクワクしながら待っています。


「トリーはやく!はやくっ!」


「もう少しで開きますよ~。」


目の前の扉から「ガチャッ」という大きな音が聞こえてきました。お、ついに開きました。


「トラ様ロック外れましたので中に入りましょうね~」


待ちに待った宝物庫の中に入ります。


少々埃っぽいですが、いろんな物が置いてあって面白そうです。トリーに手を握られながらあっちこっちと見て回ります。何かの生き物の剥製、絵画、鎧、武器、巻物、書物などなど。


「トリー、これはー?」

「レッドグリズリーの剥製ですよー」


「トリー、これは?」

「有名画家タナカの絵ですよー」


「トリー、あれはー?」

「トラ様の祖父様のご愛用の武器と鎧ですよー」

「うぬが我が主か?」

「あなたが我がマスターか?」

「金髪ショタっ子きたー!!」


え?あれ?なんか後半から変な声が聞こえたような気が・・・?



少々ビビりながら僕の祖父が愛用していたという鎧と武器にトリーを引っ張って近づきます。

何かあったのだろうかというトリーの眼差しを僕に向けてきます。そして再度あれなにと聞きます。


「トリー、あれは?」

「祖父さまのご愛用の武器と鎧ですよー、先ほどもたずねられましたが何かありましたかぁ?」

「なるほど、うぬが新しき我が主か!」

「再度、問おう、あなたが我がマスターか!!?」

「オフゥっ金髪ショタっ子オフぅッ!?もしかして、もしかしなくても聞こえてる!??」


どうしよう、また変な声が聞こえてきました。あと嫌な汗も出てきました。


「と、トリー、変な声聞こえない?」

「申し訳ないのですが、聞こえません。」


急に変な事を僕が言い出したのでトリーがとても心配そうな目で見つめてきました。

いろいろと怖かったので、トリーの手を懸命に引っ張って宝物庫からでることにしました。


そして宝物庫から出る瞬間に、どうしてか凄まじい寒気と脱力感に襲われ、その場にしゃがみこんでしまいました。僕の体どうしてしまったんだろう?


大いに慌てるトリー。


変な声が聞こえてしまったり、何かと大変な目にあったトラ・チャーチル3歳、宝物庫探検の日。

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