表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/23

王子様どうした?

放置して本当にごめんなさい。

なんか王子様プルプル、チワワみたいになってるんですけど、どうしたんだよ!

と思いつつも、王子様だからプルプルもするよね!って思ってた僕がいました。


小休憩をはさみ、イケメン担任が教室に入ってきました。

それと同時にチャイムが鳴り、初めての授業がはじまりました。


イケメン担任の名前は、ダブル・グレープフルーツ。

王子様の隣になってしまったことに、驚きすぎて覚えることのできなかった担任の名前です。

この国では結構有名な一族でござます、レモン一族と仲が悪いことで有名ですが、

逸材を輩出しつづけている、高位の貴族の出身ということを、少し前にトリーから教えてもらった

ことをふと思い出しました。


このクラスを学院からまかされるくらいなので、かなり有望な先生だと思います。


「あらためて、クラス担任のダブル・グレープフルーツだよ、君たちの先生になれて

僕はとても幸せだ、卒業まで一緒に頑張ろう!」

イケメンによるイケメンのための挨拶で真っ白な歯が光りました。


クラスの女の子達から、黄色い声、一部の男子からも黄色い声が聞こえました。


「さあ、初めての授業をはじめよう!まずはこの学院の歴史からだ!」


まずはこの学院の歴史から始まるようです。


「この学院はイチ・ユキッチーナという方がつくられました。皆さんご存じの紙幣に

なっている方です。」


・・・・・諭吉さん?


とりあえずダブル先生の授業はとても楽しく諭吉さんの生涯のストーリーを

わかりやすく、教えてくれました。

本当に楽しかったです。


あっという間に授業も後半にさしかかりました。

「ユキッチナーはね、ほんとはね・・・・」


その時でした、隣からすごいあつ、圧、圧力。

お隣の王子様からすごい圧力のようなものを感じました。


すごい圧力を感じ、横目で王子を見るとプルプルしながら、額に汗をかいていました。


まわりの取り巻きのちびっ子達も気づいていましたが、話しかけることもできずにいました。


どげんしたと王子様?と思いつつ横目で見ていると、目があってしまいました。

それはとても必死な、助けをもとめるような目でした。



イケメン担任は気持ちよく、ユキッチーナに関する話をしています。

クラスの3分の2はその話を、じっくりと聞いています。

クラスの3分の1より少ない、王子様の取り巻きは、王子様の様子を見て

どうしたらいいのか、そわそわしながら見つめています。

クラスの3分の1よりもっと少ない人は、仮眠をとったり、何かノートに書いたり、

僕をチラチラみながらウィンクしたりとか、自由にしています。



あまりにも王子様の様子が気になった、僕はそっと話しかけてしまいました。



どうしたんですか?



これによって今後の人生がまるっきり変わってしまうと思っていなかった、

トラ・チャーチル6歳、前世ではお酒はレモンより、グレープフルーツが好きでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ