表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/23

隣の席の王子様

放置していて、本当に申し訳ございません。

居心地が悪すぎる。


おかげで冷や汗も、脇汗もびしょびしょでございます。

隣に王子、それを囲むように高位の貴族のちびっ子達。


若めのイケメン担任の話を聞きながら思いました。

僕はどうしたらいいんだろう、もうおうちに帰りたいと。


そうこうしている間にイケメン担任の話が終わり、教室から出ていきました。

出て行った瞬間に王子の周りにはギュッと人が集まってきました。


「・・・様スピーチ最高でした!僕は・・・の嫡嗣の・・・」

「・・・様、ご機嫌うるわしゅう!私は・・・跡取りの・・・」

「・・・様、お初にお目にかかります!わたくしは・・・商会の・・・・」

「・・・様、同じクラスになれたことが、我が一族の誇りでございます、我が一族は・・・・」


etc,etc,etc,etc・・・・・・・・。


すごい勢いでクラスメイト達が王子様にアタックしかけてます。

この国の王子様となれば、お付き合いも大変なんだろうと思いました。


あまりのクラスメイト達&いつもにかほかのクラスからの集まり具合で、

僕は座っている席から、外へ外へ追い出されてしまいました。


色々あったせいか、オシッコに行きたくなった僕は、そのままトイレに行こうと思いました。

記念すべき、初めての授業の時に、先生、トイレに行きたいとです、と言わないために。


教室から半ば、追い出された間はありましたが、トイレに行って、オシッコを済ませてきました。

ちなみにおトイレはとてもキレイで何かいい匂いがしてるような素敵なトイレでした。


すっきりして教室に戻りました。

まだ王子の周りには取り巻き&ファンクラブの方々が集まっていました。


僕がトイレに行く時よりも、さらに人が増えている感じでした。

おかげで僕の席にも、見知らぬ人が座っていて、座れません。


自分の席に、座っている人に声をかける勇気もなく、遠目に王子&取り巻き&ファンクラブの方々を

廊下から眺めていました。


王子様は話しかけてくる人達の、話をうなずきながら聞いていました。

そのうちチャイムが鳴り、取り巻きetcは引いていきました。


おかげでようやく自分の席に座ることができました。


さきほど、休憩時間中に王子様と会話できたことが嬉しかったのか、

席の周りのちびっこ達からの圧力が減りとても快適になりそうです。



記念すべき、最初の授業の準備をしまじめました。

教科書、ノート、えんぴつ、消しゴム。

これでばっちりでございます。


あらかた準備して、横目で王子様を見ると、なぜかプルプルしていました。



どうした王子様。



チワワのように震える王子様を、見てしまった。

トラ・チャーチル6歳、一限目の時。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ