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お外へ出して?

何が何だかわからないまま、一度死んで、何が何だかわからないまま、復活した僕でした。

本当に何が何だかわからないよ。



こんなことがあったためか、非常に心配した両親は、僕が理由も無しに部屋から出ることを禁止し、

絶対安静という名のプチ監禁をくらうことになりました。



唯一部屋から出ることのできるのは入浴くらいしたものでした。

トイレのために部屋から出ようとするならば、

可愛いアヒルさんのおまるが用意され、ここで用を足せとのことでした。大丈夫自分でトイレに行けるからと部屋から出ようとすると、

メイドのトリーはとてもとても悲しそうな顔をして、遠回しにメイドを辞めるようなことを脅迫・・・言ってきたので、アヒルさんおまるで用を足すことを強いられることになりました。



食事も部屋で取ることになりました。

出てくる料理は、いかにも体に良いのですよ、といった物で味の薄い料理ばかりでてきました。

あんまり美味しくなかったです。




1週間後、ベットから出たいです。



2週間後、暇つぶしのための絵本もすべて読んでしまい、さらに暇に襲われる。 




3週間後、外に出たい。




4週間後、お願いだから外に出して!!!!!!!!!!!!!







5週間後、・・・・・ピクピク・・・




プチ監禁状態でいろんな意味でおかしくなりそうになると、ようやく主治医の先生の許可が下り、

今まで通りの生活に戻ることができました。


何もしないで、ただただベットの上にいるのがこんなにきついとは思いませんでした。

あのままプチ監禁されていたら、どうなっていたのか考えるとゾッとします。



とにかく自由になれて本当によかったです。



普通の生活に戻ることができた夜、僕の快気祝いのようなパーティがありました。

いつもより豪華な食事が出てきて、僕は必死でその料理を食べていました、美味しすぎます。

この味です、病人の食べる薄口ではなく、濃い、濃いです。

お肉もあります、ちゃんと脂身もついています、脂身甘いです。

わーい、デザートの果実を贅沢にもつかったゼリーもあります。

久しぶりに美味しい料理を食べたためか、思わずニコニコしてしまいます。



その姿を僕の家族や屋敷の使用人達が微笑みながら、見ていました。


家族団欒っていいもんですよね。


夕食を食べた後は、他愛のない話をしながら、ゆっくりと楽しい家族との時間を過ごすことができました。



シャバの空気は美味いぜ!とテンションがおかしくなっている、トラ・チャーチル3歳、夕食が美味しくてしょうがない。

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