第六十六話
本当に毎回毎回遅れてすみません
言い分けがましいかもしれませんが、今回遅れた原因は風邪です
ちょっと忙しくて体調管理が疎かになったせいかもしれません
皆さまも病気にはお気をつけて下さい
感想、評価。どんなものでも受け付けます
放課後、授業が全て終わり、生徒達は皆様々な行動をとる。直ぐ様帰り支度を済ませて帰るもの、部活動へと向かうもの、はたまた友人との雑談に花を咲かせるもの。
しかし、光一はそれらとは違う行動をとっていた。光一は一直線に保健室へと向かうと、その扉を躊躇なく開ける。そして、
「こんにちは、葉波先生。約束通り、データを見せに貰いに来ました」
そう言って保健室へと入っていく。中にいた白衣の保険医は、"はぁ"と一つため息をつくと、自身が操作していたパソコンを光一へ差し出す。
「ありがとうごさいます、このデータは有効に使わせていただきますよ」
光一は暫くパソコンの画面を見つめ、全ての生徒の項目をさっと見る。時間にしては十分程度。当然、普通なら一項目も覚えられないような流し読みであったが、それで満足したのか、光一はパソコンを葉波へ返す。
「あら、そんな流し読みでいいのかしら?」
「ええ、それに早く戻らないといけないですから。先生もこの事がばれると不味いでしょう」
"それではさようなら"そう言って、光一は保健室を後にした。
「ほんと、異常にも程があるね」
一人、保健室での葉波の呟きは虚空へと消えていった。
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「うーむ、分んねーな」
ここは、学園いくつかあるアルマトレーニング用の部屋である。真っ白な正方形型の部屋の中心で、両腕を黄金のアルマで包んだ男はそう呟く。
「あ、こんなところに居た」
「凛か、どうした?」
すると、スライド式の扉が開き、男の見知った人物が中に入ってくる。
「もう、電話くらいでなさいよね。探したわよ」
「ん、ああ、本当だ着信来てる。すまんすまん、ちょっと夢中になってた」
凛がそう言うと、天川は携帯を取りだして着信履歴を見てそう話す。それを見て凛は、
「それで? 一体何してたのかしら、しかもスキルまで使って」
「ちょっと特訓をな、代表決定戦も近いことだし。これが全身に使えたらいいんだけどな」
そう話す。天川は、自身の両腕に目線を落としながらそう答える。
「だったら私も特訓しようかな、ちょっと体を動かしたい気分だし」
「そういうことなら存分に付き合うぜ」
「そりゃ頼もしいわね。私の速さに目、回さないようにねっ!」
いつの間にかアルマを装着した凛は、さらにスキル、音速の戦乙女 (ラデュカルヴァルキュリー)を使う。そして、互いにやる気が有ることを目で確認すると互いの武器を振りかぶって闘いが始まる。