第六話 元普通と主人公と転校生
ここ2日忙しく、昨日は、更新できずにすみません
そして今回も短くてすみません
明日からは通常の文字数に戻せるよう頑張ります
朝日が差し込み男の顔を照らす、いつもならばうるさく鳴る目覚まし時計によって男は起きるが、今日は違った。
「グッドモーニング光一、もうそろそろ時間だよ」
「!?」
突如、頭のなかに直接聞かされたような少女の声に、光一は驚き起きる。そして声の主を見つけようと周りを見渡すが誰も居ない。
「言っておくけれど私はそこに居ないよ、この声は光一の脳内に直接届けているからね」
「神様ってのはそんなことも出来るのか」
「まあね、でもこれもあまり長続きしないし、従者にしか使えないけれどね」
朝からモーニングコールをしてきた神様ことリースと、そんな会話をしながら光一は朝の支度を始める。その途中昨晩気になったことを質問する。
「ちょっといいかリース」
「何だい? 光一」
「大したことじゃないんだか。昨日神様召喚を使った時、何か力が持っていかれたような感覚があったんだが何だか分かるか?」
「ああ、それは単に魔力を消費しただけだよ」
「魔力?」
いきなり魔力という日常では聞き慣れない単語が、リースの口から飛びだし、少し混乱してしまう。
「そろそろ時間だからこの通信を打ち切るよ、じゃあね光一」
魔力という単語により混乱している間にリースとの通信が切れ、声が聞こえなくなってしまった。光一は、後で魔力についてはゆっくり聞けばいいかと、朝の支度を終えると学校へ行くために家を出る。
「おはよう、光一」
「おはよう智也、その傷どうした?」
光一は、教室に入ると既に登校していた智也に挨拶をする。その際智也の頬に絆創膏が貼ってはるのに気付き、少し気になったので質問する。
「いや、朝登校していたら人にぶつかって擦りむいただけだよ」
そんなたわいもない会話をしていると、担任の教師が来たので光一達は自身らの席に座る。
「えー今日は、皆さんに新しくこの教室で一緒に学ぶ転校生を紹介します」
そう担任が口にした時、生徒達がざわめきだす。
「そう騒ぐな、今から入ってきてもらうから、皆仲良くしてあげろよ」
担任のおーい、入っていきていいぞーと、言う呼び掛けに応じ、教室の前のドアから長い金髪を揺らし、整った顔立ちの女生徒が入ってくる。
「父の仕事の都合で転校してきました、鳳條灯ですわ、よろしくお願いします」
「鳳條の席は……智也の隣が空いているからそこに座ってくれ」
「はい、わかりました……って、あんたは先程の方!」
「そっちこそ朝の時の!」
面識が有るなら丁度いいと、担任が転校生の席を決めチャイムが鳴り、休み時間となると転校生の周りには人だかりができ、質問責めにあっていた。