第三十三話
本当に短くてすみません
次からは元に戻します
光一が試験を終了を言い渡されて森で待機していると、
「き、君。何本ハチマキ取ってきたんだい?」
「えーと、六本かな」
「そ、そうか。君は試験終了だ、しばらく待機していてくれ」
「はーい」
試験監督も驚くほど大量のハチマキを手に持って出てきたのは、先程光一と戦闘を繰り広げた一ノ瀬颯真であった。
颯真は試験監督にハチマキを渡すと、光一の視線に気づいたのかこちらに小走りで向かってくる。
「もう試験突破してたんだ、やっぱり速いね」
「そちらこそ試験突破おめでとう」
「ありがとう、もし一度も負けなかったらもっと嬉しかったんだろうけどね。しかも情けをかけられるなんて」
「情けをかけたつもりは無いが」
「そうかい、随分と余裕だね」
「あ、そういえばまだ自己紹介をしていなかったね、僕は一ノ瀬颯真だよ、君は?」
「谷中光一だ」
「光一君だね、しばらくは忘れられそうにないよ」
じゃあね、と最後に言い残して颯真は去っていった。
その後光一は今日の献立を考えたりなどして時間を潰していると
「これにて二次試験を終了します。受験者は各自解散してください」
試験監督が試験を終了を言い渡たし、受験者は続々と帰っていき、光一もそれと同じく帰路に着く。
「おーい、光一。もう八時前だよ」
翌朝、光一はもう何度も聞き未だに慣れない女の声で目を覚ます。そして目を開ければ、
「………おう、おはよう。リース」
「おはよう、光一」
老化による白髪などではなく、まるで人形のような綺麗な白髪に透き通った青い目持つ少女、リースがいた。
光一はまだ自身の家にこんな美少女がいるということに慣れず、表にこそ出してないが、動揺を隠したままリースと共にダイニングへと向かう。
朝食を食べ終えると、リースが外へ行きたいと提案してきたので、光一もそれに賛成する。それにより今日の予定は異世界散策となった。