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第二十六話

  「お………て、起きて、光一」


 光一はすっかり聞きなれた声と共に揺り起こされる。まだ眠い目を開けるとそこには。


  「り、リース! なんでここに」

  「遅刻されたら私も困るからね、ほら、朝ごはんできてるから早く着替えてきなよ」


 見慣れた少女の神様の姿があった。光一は目の前に現れたリースに動揺し、変な声が出てしまう。 

 そんな光一を尻目に、「早くしないと冷めちゃうよ」と、言い残してリースは部屋から出ていく。光一は、手早く着替えを済ませるとダイニングへと向かう。


  「はい、どうぞ」

  「いただきます」


 光一がダイニングに入った時には既に朝食が並べられており、光一はその朝食を少しばかり早く、しかし味わって食べる。


  「旨いよ、リース」

  「ありがとう、光一。でも神の手料理を二回も食べられるなんて随分と良い体験だと思わない?」

  「そうだな、こんなに旨くて可愛い子の手料理を食べられるなんて、俺は随分としあわせものだよ」

  「な………誉めてもなにも出ないってのに」


 ただ質問に答えただけなのになーと、光一は思いながらも顔を赤くしたリース見ながら思う。そして、朝食を食べ終えると手早く用意を済ませて家を出る。


  「いってきます」

  「いってらっしゃい」


 いつものようにそう言って家を出る、しかしいつもと違うのはそれに反応しする人がいるというところだ。


  (久し振りだな、¨いってらっしゃい¨って聞くのは)


 光一はそんな思いを胸に試験会場へと向かう。





  「はー、やっぱり異世界だなー」


 光一は、試験会場へと向かうモノレール内からの景色を見て、まるで近未来映画だど思っていると。モノレールが目的地の駅で停止する。光一は同じく受験する生徒達の波に呑まれるように試験会場へと向かう。




 試験会場では五十人ほどづつ生徒が部屋を分けられる。光一も既に半分ほど埋まった席に着いて、最後の復習をする。


  「後五分で開始します。受験者は準備をしてください」


 そう試験監督が言いながら会場のドアを閉めようとしたしたその時。


  「ちょっとまったー!」


 一人の男子生徒が駆け込んでくると、試験監督から軽い注意を受けて自身の席へと座る。


  (もしかして、あれが¨主人公¨か?)


 光一はふとそう思ったが、試験が始まると試験に集中して、そんなことを考えることはなくなった。







  「やめ、………受験者は解散して下さい」


 試験監督の声と共に全六教科の受験が終わり、安堵や落胆の表情を浮かべるものがいる中。


  「やっと、終わった。………帰るか」


 光一は少し苦悶の表情を浮かべていたが、それはこの試験についてというよりも、こらから先を見据えての表情に思えた。


 




  「あー、疲れたな。………寝るか」


 光一は帰宅して風呂、夕食を済ませると直ぐに寝てしまう。




 次の日、光一はうるさく鳴り響く目覚ましを止め。昨日と同じように家を出て試験会場へと向かう。しかし、昨日と違うのは試験会場が昨日と同じではなく、貸し切りにした近くの運動場ということだ。しかも、この運動場は敷地面積が広く、森ほどの大きさがある超大型運動場である。


  「それでは、アルマトゥーラ学園¨第二次入学試験¨を始めます。皆さん装着(インスタリアム)して下さい」


  「「「「装着(インスタリアム)」」」」


 そう、これから行われるのは第二次試験であり、その内容は¨実際にアルマを、使った実技¨である。生徒達は装着(インスタリアム)というキーワードと共にアルマを身に纏う。

 ___そして光一のいた世界との一番の違いであり、主人公を倒す手段である。


 






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