番外編 次のステージへ
「星、きれいだね」
「そうだな」
満天の星空が広がっていたーーーーーー
ーーーーーーーここで物語の脇役、谷中光一は舞台を降りた。
彼は元々脇役であり、今回は『自身操作』という異能を武器に渡り合っただけで、本質はそこらを探せば十分見つかる程度の高校生だ。
彼の友人であった天河智也や久崎凛の様に、物語の舞台で主役を張って踊ることはない。
しかし、物語の舞台から降りたということは逆にこの舞台に縛り付けられる必要も無くなったという訳だ。一つの舞台から降ろされたのなら、また新しい舞台に上がればいい。それだけのことだ。そして、
「分かった、お前の従者に成ろう」
「ありがと、だけどお前じゃなくてリース。それが私の名前だよ」
あの約束をした時から彼の人生は大きく転換して行ってしまっている。それが破滅へと導かれる道なのか、物語の鍵となる存在になる道なのか。それとも、そのどれでもない異常になるのか。それはまだ誰も分からない。
【次回予告】
世界発の完全VRMMOゲーム、another world online 通称AWO。剣と魔法が存在するこのファンタジーな異世界で、君も主人公にならないか?
…
……
………
…………
……………
………………
「どういう……ことだ?」
存在しない筈の技術
悪神の存在
自身操作
VRMMO
記憶
帰ってきた筈の世界。元の生活を取り戻したと筈だった谷中光一。しかし、彼が舞台を降りようとも、一度狂った歯車はまたその先で新たな舞台を展開する。
次回、普通だった次回の普通じゃない日常
~元脇役の少年は、『自身操作』でデスゲームを無双する~
普通だった少年の普通じゃない日常~元脇役の少年は、『自身操作』でデスゲームを無双する~
は、現在連載中です。私の二作目となりますので、よろしかったら目を通していただけると幸いです。