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徳川家康を説得せよ

某国某所

「なぁ、ちょっといいか?」

信長は茶を飲みながら腹心と義元に話しかける。

義元は気分を害したような顔をする。わざわざ今話さねばならぬことかと。

「どうしたでおじゃ?出過蔵はまだ帰ってないでおじゃよ」

信長は、嬉しそうな顔で答えた。

「家康を仲間にしようぜ!実は、寺が燃える前に徳川家と同盟を結んでいたんだ」

義元はため息をついて答えた。

「信長、熱心なのはいいことじゃが、お茶の席では控えるべきでおじゃ」

腹心は、団子のくしを置いて茶を飲む。

「では、茶はお開きにして、話し合いをしましょう。家康の件ですが、信長様との同盟ではなく、織田家との同盟なので、まだ家康は裏切らないでしょう。しかし、問題は信長様の息子のことです」

信長は、息子の話題になった事があまり気にくわないようだ。腹心は続ける。

「息子様が同盟を結んだままなら吉、破棄したなら凶です。」

義元は少し考えて言った。

「なら、少し急いだ方がいいでおじゃ。同盟を破棄されたら説得が難しくなるでおじゃ。それで、誰が説得に行くかじゃが…」

「それなら俺が行けばはやくね?」

腹心は、やれやれという様子で答えた。

「全くあなたは…。しかし、今回はあなたが行けば話は早いでしょう」


~徳川領~

家康の部屋に、部下が慌てながら入ってくる。普段の様子とはまるで違う。なにがあった?

「どうした騒々しい。もっと静かにせんか」

部下は息を切らし、かすれた声で答える。

「織田信長と名乗る者が面会を求めています!」家康は首を傾げた。信長公は、先日の光秀の謀反で命を落としたはずでは?もしくは生きていた?いや、もしかしたら頭がおかしい人間か?

「???、まあいい、通せ」

部下は、その男を部屋に通した。

「家康、おひさ~!」

家康は目を丸くした。信長公は生きていたのか。

「の、信長公、生きていらしたんですか…!そして、何故ここに?この家康の首を取りに来たのですか?」

信長はいつものように笑っていた。しかし、目は笑っていない。信長は口を開いた。

「家康、同盟の事を覚えているな?」

「!、もちろんです」

信長は笑って頷いた。今度は目も笑っている。信長は、事の経緯を話す。しゃべり方のせいで家康が何度か刀を握ったのを信長は知らなかった。

「…というわけで、共に戦ってくれるな?」

家康は答える。

「もちろんです。」

信長軍

織田信長

腹心

豊臣秀吉

今川義元

八足出過蔵

徳川家康←new!


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