光秀の動きを探れ
某所
4人の男が会議を行っている。
1人はとてもやんちゃな男、その男を諌める男に慕う男。
やや古風なしゃべり方の男。
ちぐはぐだが、不思議とまとまっている。
信長「義元が仲間になった!これで光秀を倒せるんじゃない?」
義元が異議ありと言う。
信長「どうした?」
義元「信長、光秀の動きはわかっているでおじゃ?」
腹心と秀吉は顔を合わせる。確かに、仲間を集めることは大事だが、情報は武器だというのを忘れていた。
信長「あー、でも様子をうかがうにしてもあいつに俺の部下の顔割れてるしな」
秀吉「お金で忍者を雇うのはどうでしょう?」
腹心「今は残念ながら、誰かを雇う経済力はありません。どうしましょう?」
義元は自信満々に答えた。
義元「私の部下を使うでおじゃ!」
3人は考える。目の前の男は確かに策略家だ。いつも核心をついてくる。だが、彼の残念な趣味のことを知ってしまったので、なんとなく、というもやもやが残る。だが、名案だ。
信長「…では、それでいこう!」
義元「…!」
腹心「義元殿、どうなさいました?」
義元「まだ作戦名を決めてないでおじゃ」
信長を除く2人は、やはりこの人はと呆れていた。
信長「作戦名、いいねぇ、それがある方が断然やる気が出るな!」
腹心は知ってしまった。この2人は同類だということに。
義元「来るでおじゃ!」
???「はっ」
義元「彼の名は八足出過蔵でおじゃ。情報収集が得意でおじゃ」
信長「はったり…ですぞう…」
秀吉「信用できない名前ですね…」
腹心「名前なんて飾りです!えらい人にはそれがわからんのですよ!!」
出過蔵「あなたは?」
腹心「私は、腹心です。ふくしんではなく、はらこころです」
出過蔵「なる程、あなたも名前で苦労したと見える。これから、よろしくお願いしますな」
腹心「こちらこそ」
信長(なんか意気投合してる)
出過蔵はその夜、闇に紛れて光秀の領地に向かった。
信長軍
織田信長
腹心
豊臣秀吉
今川義元
八足出過蔵←new!




