13/15
信長・義元・家康連合軍VS光秀・勝頼連合軍
「弱った…、薩摩に行くための準備をしているときに戦になるとは。見たところ、家康の軍と…、あれは、まさか!」
光秀の顔色が変わった。警戒はしていたが、本当に生きていたとは。よりにもよって兵の数が少ない時に来るとは。
不意打ちを受ける形になった光秀達は、味方に背を預けられる体制になった。不本意とはいえ、大軍を相手にする事になった時はこの体制が一番いいだろう。
信長は、苦戦している光秀達を見ていた。逃げ道を断たれた光秀達は、死に物狂いで抵抗している。新たに命令を下した。
「光秀はとらえろ。勝頼は殺してもかまわない。だが、光秀は絶対に生け捕りにするんだ。俺が直接手を下さねばならない」
光秀達の抵抗が弱くなってきた。戦いは数だと言わんばかりの圧力をかけられたからだろう。
「最早これまでか…、信長様、我はあなたと違う世代に生きてみたかった」
光秀はとらえられた。




