第六話 初戦闘前の寸劇
ネタをある程度自重すれば別に問題無い事が発覚。
故に更新再開。
短いが。
「―――――良かろう、我が力を受け取るがいい。」
はい、契約成立。
わずか五分のブリッツセールス。
世のセールスマンもビックリです。
『(緊急時だから契約せざるを得ないように仕向けたのはお前だろ、シグ・・・・・。)』
うるせえよ。
時間停止も解除したし、まあ、ともあれもうすぐ・・・・・。
あ。
「―――――来たぞ、お前の敵が。」
ドガァン、と扉が蹴破られて数人の男女が入って来たが、
俺から言わせてもらおう。
ぶっちゃけ胡散臭いというか、小汚いというか、小物臭い的な、その・・・・・。
『(雑魚キャラだよな。)』
スカル、ストレートに言っちゃいけません。
あれでも世界を救う勇者なんですよ?
ま、そう思うは我が身だけなりかもしれんが。
「魔王め、この勇者○○~(文面にするのもめんどくさい量の前口上。五分はノーブレスで喋ってんじゃねえの?)がこの聖剣○○(時間停止して調べたがただの名剣。そん位なら何処にでもある。)で成敗してくれる!」
あー。
長い!
その上ウザい!
後その金髪ウェーブとニヤケ面が更にウザい!
潰してええええ!
いいよね?
潰していいよね?
○○様の出るほどではありませんとか言って潰してもいいよな?
OK?
じゃあ潰すか?
勇者(主役)以外の屑は。
『(・・・・・こえー。ま、俺に被害が及びそうにないのも良い事だが。)』
「(よろしい、被害を及ぼしてやる。)」
『(ちょっ・・・・・ぐげぇ・・・・・そっちには曲がら・・・・・ウぎゃぁぁぁ!!)』
時間停止して、スカルの指輪のカーブを反対方向にしようと五分ほど努力したところでやめ、
時間停止を解いてさっと魔王殿の前に出る。
「何者だ!貴様は!?」
「―――――これが勇者とはな。笑わせる。」
「貴様ぁぁぁぁ!この勇者○○をぉぉぉぉ!!」
アピールうぜぇ・・・・・。
どんだけ名前宣伝したいねん。
「―――――挨拶代わりだ。受け取れ。」
右腕で空間を引っ掻くように振るい、闇の風の様な物を勇者一行にぶち当てる。
「「「うわあああ!!!」」」
手加減したはずなのにティッシュの如く吹っ飛んで壁に叩きつけてしまった。
・・・・・死んで無いよね?
ま、いいや。
死んでたらそれまでだし。
さっさと次のフェーズに移行しよう。
「―――――!!」
床をぶん殴って勇者以外を下の階に落とす。
「―――――勇者は貴様が倒せ。残りは片づけてやろう。」
そう言って飛び降りる前にスカルを外して、その辺に置いとく。
「(勇者対魔王の映像記録よろしく頼むぞ、スカル。)」
『(了解。そっちに関しては俺はどうすりゃいいんだ?)』
「(この後の文を読んで把握してろ。)」
『(メテぇ!?)』
知るか。
飛び込んだ後、床の修復も忘れない。
さて、こいつら起きるまで暇だな。
どうしようか?
・・・・・待つか。
再び頑張ります。