表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/65

第五話  魔王誕生です

他人パート初挑戦。


大丈夫かな・・・・・

なぜこうなったのか。


火の海に落ちる街を見て私が考えられることはそれだけであった。


どうしてこうなったと言うのか。


もはや何も考えられない。


これが『あいつ等』のやり方だとでも言うのか。


兵が報告に来る。既に勇者(イヌ共)は城内に進入し、手当たり次第に襲撃をかけているという。


この期に及んで泥棒とは。勇者と言う名も地に落ちたか。


いや。あの国が腐敗し始めてからであるから今更のことだろう。


所詮横領の罪などのこじ付けで奴等も魔王扱いされるのだろう。気遣いは不要か。


兵が再び報告に来る。


もう、玉座(ここ)以外は占領されたと言う。


扉に掛けている防御魔法も破られるのも時間の問題だろう。


覚悟を決めなければなるまい。


最後の思い残す事があると言うのなら、遠くに避難させた家族には、幸せになって欲しいと言う事ぐらいだろう。


扉が破られる。


私は勇者(クズ共)と対峙する。


その時だった。


まるで全ての時が『止まった』かのようにありとあらゆる物が停止していた。


そう、この時だった。


私をどうしようも無い闇へ引きずり込んだ『アイツ』が現れたのは。



*****



「潜入完了。あれ?ちょっとずれた?まあいいや。で、冒頭のシーンは俺が読心したのを文章化してみました・・・・・って誰に言ってんだ?」


『ま、今に始まった事でもねーだろ。それとよ、もう突撃されそうだぜ?』


俺が前を見ると、目の前(と言っても、10メートルぐらい離れてますが。)の集団が今まさに扉を破ったところだった。


「あ。ヤバイ。『時間停止』起動、『対象除外』三名?」


『お前って生前もこんな感じにその場凌ぎみたいな行動ばっかだったのか?だとしたら笑えるぜ、オイ・・・・・って何でまた外すの・・・・・ってふぎゃっ!』


俺は壊れないように手加減しつつも、全力でスカルを踏みつける。


「踏み砕かれたいのか?お前は!」


『踏んでからいう言葉じゃねーよな!?おい!?』


「さて、こんな事してても埒が明かないし、さっさと移動して王様視点に戻すか。」


『んなメタな発言すんなよ。』


「うるさい。『転移』発動。」


さてと、それっぽい営業トーク(笑)で契約(しませんが)を勝ち取ってやろう。



*****


―――――力が欲しいか?


目の前で起きた出来事が受け入れられずに狼狽する私の前に『アイツ』は現れた。


―――――力が欲しいか?


奴を見ていたのだが、奴の口は一切動いていないのに言葉が耳に入ってくる。


恐らく『念話』と言う物なのだろうが、それは私は違うと確信を持って言える。


その理由は奴の声色が『無い』からだ。奴の声とも呼ぶべきものはまるで文字を読んでいるかのように無機質であり、音もない。


まずは、奴の返答よりも言う事がある。何者だ、と口を開くよりも先に・・・・・


―――――私か?私は神、星の意思、根源、修正力、悪魔あるいは聖杯等と色々と呼び名があるが、お前たちからすれば私は魔王と呼ばれるべき存在だ。


奴は答えた。内容も、原理も訳が分からない。しかし、魔王か。人である私に何の用が有ると言うのか?


―――――分からずとも良い。貴様の心を見、語っているのだからな。そして用、か。貴様は嘆いているのだろう?この世界を。貴様の敵の有様を。


だからどうしたと言うのだ。


―――――変えてみたいと思わんか?貴様自身の手で。


それが出来るのならこの様な事態にはなってなどいない。私が無力故にこうなったのだから。


―――――確かに貴様は無力だ。そして、私がここにいる意味。理由は自ずと解ろう。


それが最初の言葉か。


―――――そうだ。故にもう一度問おう。力が、欲しいか?


断る。そのような取引おおよそ想像はつく。代価は私の魂であろう?


―――――否。それは貴様らの抱く私への妄言であろう?


どういうことだ?


―――――私との契約において代価に魂など必要としない。強いて言うのならば、貴様の『因果』即ち『運命』であろうな。


大して変わらんではないか。


―――――無理も無いな。契約によって人として死ねる運命から化け物として死ねと言っているような物だからな。


そう言う事か。貴様は最初から代価など取る気も無いのであろう。


でなければ儀式などもせずこのような場所に現れるはずが無いではないか。


―――――感づいたか。最初から選択肢がないことに。


当たり前だ。


―――――では言い直そう人の子よ。我が力を手に真の意味で魔王となれ。断ると言うのであれば、魔王の烙印を押されて死ね。


私の答えは決まっている。


―――――返答を聞こう、人の子よ。


私は―――――



*****



「―――――良かろう、ならば我が力、存分に振るうがいい。」


はあ、疲れたわーマジで。慣れない喋り方なんてするもんじゃねーよな。


『(普段からそんぐらい威風堂々としてりゃ俺としてもうれしーんだがな。)』


「(今度こそ粉々にするぞ?)」


『(サーセン。止めて下さい。)』


「(まあいいか。『発光』対象、目の前の人物。『時間停止』対象を三名から二名に変更。)」


取りあえず発光させた王様の時間も止めて魔王化の準備に取り掛かる。光らせた理由はそれっぽく見えるからで特に意味はない。


「対象種族を『魔王』に変更。対象に対し『加護』及び『能力』を付与。」


まあとりあえずはこんなとこで・・・・・いやもう少し渡しておくか。


「対象『身体能力任意強化』と同時に『保有魔力増加』を展開。」


『そんだけわたしゃ十分だな。』


「まーな。さて、『時間停止』対象を二名より三名に変更。」


今回はこのあたりで切って、次回は戦闘パートって所かな?


うまく書ける自信は無いけど。

次は戦闘パート初挑戦。


キングクリムゾンってありかな・・・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ