第六十二話 変態>痛女>馬鹿>俺!?
残業ラッシュ突入。
深夜テンションが降臨しなかったため今回グダってる。
・・・・・は?
いやいや、なにこれ?
人っぽいことは確かだけど・・・・・一体何これ?
と、俺は自分のベッドの上で蠢く何かを凝視していた。
「・・・・・。」
何か異様にゴロゴロしている。
謎の黒い何か。
とりあえず・・・・・。
「・・・・・てい。」
「・・・・・おうふ!?」
「ふぎょあ!?」
下手に、スタンダードに、初心に帰り、16tと書かれた錘を投げつけることにした。
無論、文字通り16トンの重さである。
投げつけた途端、その黒いのは俺の視界から消え失せた。
・・・・・けど、何で悲鳴が二つ?
「・・・・・やれやれ、初めての挨拶がそれとは・・・・・随分嫌われてしまったようだ。」
と、先ほど視界から消えたはずのやつが横に居た。
見た感じ、人間の男っぽい。
「嫌われるも何もあんた俺の布団で何してた?」
「無論、我が意の昂りの捌け口に『キモイ黙ってくれません?』・・・・・やれやれ、本格的に嫌われてしまったな。」
クックッ、と笑うキモイ男。
マジで何こいつ。
あれ喰らってぴんぴんしてるとか・・・・・何もんだよこいつ。
「ちょっと!?何か物凄い音が聞こえたけ、ど・・・・・。」
と、先程錘を投げた際に出た轟音を聞きつけたのか痛女が入って来た。
しかし・・・・・今のお前の格好。
なんで筋肉達磨のおっさんが魔法少女化する奴の格好してんだよお前!?
俺あれ見て爆笑と吐き気催したぞ!?
トラウマ抉んな!
・・・・・そうじゃ無いね。
「・・・・・何で居んだお前今すぐ消えろ。」
「少しは兄妹の戯れを『黙れ素粒子レベルで分解するぞ屑兄。』」
おぉぉぉい!?
俺とがあんだけDVはたらいても調子乗った口調止めなかったあんたが絶対零度レベルの口調で突き放すって・・・・・何やったんだこの変態!?
「・・・・・少々話の席を設けてくれないかね、少年。」
「設ける必要は無いわ・・・・・私が殺すもの。」
痛女・・・・・こいつに何やられたんだ?
*****
そして、数分後。
「・・・・・お、お茶です。」
「ああ、すまないね・・・・・ところで、私と一緒に夜景がきれいなホテルなどいかがかね?」
「おいいきなり口説くな蚤。」
相変わらずつっけんどんですなこの痛女。
「・・・・・へぇ・・・・・そ、それで兄貴が来てたんだ。」
「そうなんだよね・・・・・ハイド。」
「まあ、あの兄貴の被害にもうあったってのはな・・・・・。で、シグ?」
「何?」
「何で俺強制的にブリッジさせられてる上にお前が乗っかってんだよ!?体制変えるに変えれねえだろうが!?後、俺の下にある剣山切実にどけてくれ!?」
お前がちゃんと俺の頼んだやつ買って来なかったからだよ!
何で普通のチョコレートクリームフラペチーノ買ってくるかなこいつ!?
「私のメッコー◯とドクタ◯ペッパーはコカ・コー◯とペプシ◯ーラだし、納豆サイダーに関しては何をどう間違えたら醤油サイダー買ってくるのよ!?その反省も踏まえてよ!?」
「やれやれ、難儀だな弟『黙れ、心臓止めてろミジンコ。』・・・・・やれやれ、話が進まんではないか。」
「・・・・・あの、少し押さえて話ぐらいさせてあげたらどうですか?」
「・・・・・仕方ないわね。」
ユウ、結構勇気あるね。
「・・・・・ギブ・・・・・ギブ・・・・・・。」
うるさいハイド。
「さて、これで家族全員揃ったわけだが。」
と、キモイ人が話を始める。
「家族全員?」
「・・・・・何で気付かれたかなぁ・・・・・隠蔽してたってのに。」
「何を?」
「・・・・・え?まさか、俺って・・・・・日々・・・・・嘘だろ?威厳ってのが・・・・・。」
「何一人で納得してるハイド。」
三人で話を進めないでくれる?
こっちがついてけない。
「・・・・・あー。キモイ人?三行でまとめてくれる?」
「キモイ人って・・・・・まあよいだろう。
妹の事業所で弟ミスで首。
現在その弟末弟のヒモ。
ちなみにその末弟妹としか血がつながって無い。
弟マジエクスタシー。・・・・・以上だ。」
「色々と突っ込むところがあるが、何で四行で言ったお前。」
そう言えばどっかの邪神も三行で言えっつったのに四行で返してたな。
・・・・・うん?つか末弟?
「末弟?」
「・・・・・もうばれたから言うけど、私たち兄弟なのよね。塵とこの子は同じ親から、私は同じ父親で母方は人間の腹違い。ま、浮気で出来た妾の子的なあれね。それで、あなたは私と同じ母親でどちらも人間だったのよね。」
「へえ・・・・・へ?」
兄弟?
ハイドを見る。
キモイ人を見る。
痛女を見る。
・・・・・これ、兄弟?
えぇぇぇぇ!?
*****
話は変わるが、現在スカルは。
「お、重い・・・・・何で、店番してたら上から何かが・・・・ぐふっ。」
死んでました。以上。
「死んでねーよ!」
あ、元気ね。
次の回でさっさと上に来い。
「地の文で喋んなシグ!」




