第四話 現場到着と世界情勢
個人用のパソコンがほしいと思う今日この頃・・・・・
さっきの出来事からあまり時間は経っていないが、現在某国の上空にいます。空を飛んでることや、何でそんな所にいるのかに関しては、まあ大体予想はつくので割愛。
それにしても・・・・・
現在あっちゃこっちゃで火の手が上がっております。まあ原因は分かっているんだけどね?
『それにしてもまぁひでーことするもんだよな。寄付金払わないだけで魔王扱いとか最悪だな。』
今のスカルの一言に集約されているが、まあの世界に関しての説明もしていくべきだろう。
まず驚いたことが一つ。この世界に魔王は存在しないと言う事だ。
ぶっちゃけ調べた結果がこれだったために思いっきり爆笑した。そりゃもう魔王の如く。
どういうことなのか説明をしていくと、まず俺が来るよりもはるか昔、いっぱい中小国家があったころに遡るのだが(今でもそれなりの国の数は残っている。ディアードとかがそれにあたる。)、一つの国がオーバーテクノロジーの如く技術革新を起こし、近隣国家を征服し始め、一大国家を築き、さらに領土を広げようとしたとき、一人の人間が魔法と呼ばれる力を使い(この時点で魔法は確認されてなかった。)、その国を壊滅状態にした後、その国の王となり、その力を振るって大陸を統一したとされる。
と言うのが、表向き『この世界の表側しか知りようの無い』歴史である。
アカシックレコードで現在の歴史の教科書の記述と実際にサイコメトリー(いわゆる過去視。)を行った結果に笑ったのである。
実際のところは、先代が漫画の世界で遊び呆けていて、この世界に関しまったくと言っていいほど関与していなかったことが原因で科学が起源してしまい、慌てて科学を消滅させるために一般人?に魔法の力を渡し、科学が起源した国を魔王扱いして滅ぼさせるように仕向けたのが本来の出来事だ。
そしてその国の王は勇者として、英雄として扱われ、その王に対して絶対の信仰を捧げる宗教が生まれたとされる。そうやって何か知らんが、聖ラインハルト教国なるものが生まれ、強硬な布教行為や、侵略による他宗教の殲滅を繰り返した結果、この世界で最大の大陸の(表向きの主観。中世の世界地図みたいなもんである。今流通してる世界地図は。)統一を完遂したとされる。
まあ、今も昔も変わらん事が一つ。
どんな組織だろうとやがては腐敗するものである。ただしこの聖ラインハルト教国は輪にかけてひどかった。まあ元いた世界のと比べようとしたらどっちが勝つのか?とか言う疑問もあったが、今となっては比べようがないが。
神官の汚職、癒着は当たり前。たとえばれても、証拠となる人を異端者扱いして一斉処刑とかざらである。さらにその上層部ともなればもうお分かりだろう。
もはや魔王や勇者云々の問題ではない。それが今日に至るわけだから、近隣諸国からどう思われてるかなんて考える必要もないだろう。
さっきまでいた国もライ・・・・・めんどくさい。一般に広く知れ渡ってる勇者教で行く。ディアードに関しても思いっきり嫌われてるが、リゾートとして結構な金を置いていくので苦い顔しかできないのが現状らしい。
まだ続くが、勇者教の始末に負えないところは、近隣諸国に寄付金と言う名の税金を要求するところである。
こんな事をしている事情はと言うと、上層部や神官の豪遊が原因で財政難に陥り、まず土地を売ったりして一時しのぎしていたようだが、やはり限界が来て、売れるような土地が無くなってしまい、再び窮地に立たされた。
自業自得と言うやつだが。
そんな状況になってから立てた打開策が、独立を認める代わりに毎年膨大な寄付金と言う名の税金を巻き上げるという方法になり、今に至る。
で、寄付金を払わなかったらどうなるのかと言う話になるが、まあその結果が今眼下に広がる光景である。流石に国が痩せ細っても、軍事力に関しては腐る事がなかったようである。(資金源の回収手段故か?)
で、なんでこんなとこに来てんのかって話に戻るんだけど、この国の王様に用があったから来たっていうより、勇者教がムカツクからこの国を利用しようとして来たというのが正解なんだろうと思う。
「さて、無駄に説明が長くなってしまったし、さっさと王様に話しかける直前までいってこの話終わらせるか。」
『何つーメタな発言だな。オイ。』
メタ発言のどこが悪い。
そうそう、今の格好に関して説明でもしておこう。まず赤と黒の中間のような色(茶色では無い。赤ワインがもうちょっと黒い色をした感じの色である。)の全身鎧を着用し、兜の代わりに、顔の上半分を覆う獣を模した仮面をかぶっている。体の方は、黒髪オールバックで顎髭の似合うダンディなおっさんに化けた。気分はなんちゃって魔○騎士?
え、普段の外見?翼な年代記の黒い鋼さんですが何か?しかも11か12ぐらいの。
「でもその前に恒例のスカルお仕置きシーンを実行しておこう。」
そう言って俺はいつものようにスカルを外す。
『恒例じゃねえよ!つか、恒例にするつもりだろ!それにまだ俺なんもしてねーぞ!?』
わめくスカルを無視し、ピッチャーの如く投げるモーションをとる。
「もちろん。しかし、お約束?だ。では、落ちろぉぉぉぉ!」
『こんな上空から下に向かって投げんじゃねぇぇぇぇぇ・・・・・』
お仕置き完了。
「よし。では『認識障害』発動。『転移』謁見室。」
では、王様に力でも与えて本物の魔王に仕立て上げてやりますか。
次回主人公以外の視点で書いてみようと思いますが、コツとかがありましたら、教えて下されば嬉しいです。