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第四十八話 友人来訪

自動車免許って難しいね。

おかげで更新が・・・・・。

「・・・・・なあ、おっさん?」

「・・・・・何だ?」

「・・・・・何で俺達甲板掃除してるんだっけ?」

「・・・・・そりゃあ、あれだろ?・・・・・何だっけ?」

「・・・・・お前らが船乗るための金を酒を馬鹿飲みして使い果たした挙句密入船するとほざいたくせにお前らの大いびきで見つかったんだろうが!」

「「あ、居たのかリンネ(嬢ちゃん)。」

「普通居るだろうが!?大体お前らの・・・・・。」

「いや、ちゃんと掃除しようぜ?」

「一番掃除してない奴がほざくなウォルター!」



*****



・・・・・。


「・・・・・何やってんだこいつ等。」

「何見てるんだシグ。」

「ああ、スカルか。いやな、ちょっとアレからのウォル太一行の様子を見ようとしたらさ、ディアード行きの定期船に密入船してたんだよあいつ等。」

「・・・・・ちゃんと金払って乗ろうや・・・・・。」


うん、ほんとにね。

多分彼女の平身低頭◯(ドゲザ)が効いたんだと思う。

猛虎◯地勢でもいいけど。

他の二人はリンネが謝ってる時に他の女の人を口説いててぼこぼこにされてたが。

ああ、そうそう。

ユウが半亡霊化事件から一週間位は経っている。

あの後、ユウの記憶処理がマジで大変だったが。

主にあの辺の事件は俺が一枚噛んでたって事に国全体の記憶を改竄するとは思って無かったし。


「・・・・・さて、どうしようかな?」

「何が?」

「店まで足運んでもらうか、偶然装って会うかって事。」


・・・・・とは言っても、会うのは良いにしても、問題はどうやって俺ん家に連れ込むかだよな。

ストレートにうち来る?とは言いたくないし・・・・・。

・・・・・よし。


「サリアの料理店で偶然装って会って、撃沈した辺りで俺ん家で介抱がベストかな?」

「・・・・・いや、おま・・・・・あいつの親父が止めねえか?サリアの料理の腕把握してるわけだし。」

「その辺は、考えてある。」

「何を?」

「バトルドー『親父のお口に料理をシュゥゥゥ!ってか?』・・・・・超、エキサイティン。」


スカル、ネタ回収ありがとね。

でもさ・・・・・。


「のらずにお前はツッコめやアホが!」

「何だよその理不尽な逆切れは!?っておま、それ封印してたはずの謎ジャム・・・・・ぶふぉあぁぁ!?」



スカルのお口に謎ジャムをシュゥゥゥ!ってして、方針も固まった所で。

ウォル太に視点を移しますか。



*****



「・・・・・。」


俺は今、船から降りて港の風に当たっている。

来たよ、来たよ、さあ来ました。

南国に。


「待ってろ俺の恋人ぉぉぉ!」

「うるさいぞウォルター!」

「あ、ごめん。」


ああ、何かつい修学旅行みたいなテンションで叫んじまったぜ、まったく!

俺の愛しのマイハニーはどこかね?


「マイハニー(笑)。」

「・・・・・リンネ、やる気が削げるからやめろ。」

「マイハニー(笑)。」

「おい、おっさんからも・・・・・。」

「「マイハニー(笑)。」」

「ちくしょぉぉぉ!」


ここぞとばかりに復讐しやがって!

・・・・・ん?


「・・・・・おっさん?」

「・・・・・何だ?」

「顔青いけど、どうした?今頃になって船酔いか?」

「・・・・・そうじゃねえよ、ただな・・・・・。」

「ただ?」

「・・・・・娘が居んだよ。ここに、ついでに俺の故郷でもある。」

「「・・・・・えっ?」」


・・・・・マジ?

おっさんの故郷、ここ?

てっきり西部劇な所出身だと思ってたよ。


「察するに、もう長い事会っていないんじゃないのか?だったら会ってやるべきだと思うが。」

「嬢ちゃん、それ正論なんだけどよ・・・・・。」


と、港でうだうだ話していると、


「・・・・・あら?」

「・・・・・ん?」

「・・・・・げぇっ!?」


と、いきなりおっさんドン引いたよ。

誰?この人たち?


「・・・・・あら、久方ぶりですわお父様。帰って来るんでしたらご一報入れてくれても宜しかったのに。」

「・・・・・ああ、連れとふらふらしてたら偶然こっちに足が向いてな、それで・・・・・。」

「サリア、この人誰だ?」


と、横に大量の食材っぽい物を持った俺と歳が同じぐらいの奴がサリアと呼ばれた人に聞く。


「誰って、私のお父様ですよハイドさん。」

「・・・・・居たんだ、親。てっきり一人暮らしかと・・・・・。」

「まあ、普段から出稼ぎに行ってらっしゃる方ですから、家に居ることがまれなんですよ・・・・・あ、そうでした。父がお世話になっています。娘のサリアです。」

「「ああ、どうも・・・・・。あれ?」」


おっさん居ねえぞ?

どこ行った?

と、思ってたら・・・・・。


「次船出るの何時だ?今すぐ言ってくれ!?」

「え~次の連絡船は・・・・・二、三日くらい来ませんね。」

「ちょ、おい!マジか!?」

「マジです。さっき行ったのが今日来る船の最後の便です・・・・・トラビスさん、諦めて下さい。」

「諦められるかぁ!?ボートでもいいから出してくれ!?」


と大声で、連絡船の受付で騒いでるおっさんが居た。

何か思いっ切り切羽詰まってる。

どうしたんだ一体?


「お父様・・・・・二、三日はこちらで過ごされるんですよね?」

「・・・・・ああ、まあ・・・・・な・・・・・ハハハハハ・・・・・(殺せチクショウ)。」


ん?今なんか小声で・・・・・気のせいか。


「でしたら皆さん、私の家の方にいらっしゃって下さいな。私が腕によりをかけてご馳走を振舞わせていただきますわ。」

「いいのか?」

「・・・・・ちょ、兄ちゃん!?」

「じゃ、よろしくさせて貰おうかな?」

「厚意を無碍にするものでもないしな。」


だよな。

にしちゃあおっさん、ここに居る・・・・・ていうか娘と居るのがいやそうに感じるんだが、どうしたんだ?

ま、おっさんの家に行って見りゃ分かるか。

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