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第三話  初仕事前の一幕

見切り発車のためか書くのが遅い・・・・・


それでも読んで下さる方は嬉しいです。

あれから空を飛び続けること約一時間。目的地が見えてきた。


『おー。結構でかいところだな。』


箒で飛ぶという行為は、どう見られるか分からないので、歩いて二、三十分くらいの距離から念のため歩いていくことにする。


『無視かー?前の話の企画をマジでやる気か?』


箒から降りて、目的地の全容を確認する。


『頼む・・・・・何かリアクションをよこしてくれ・・・・・』


大きな港や市場が確認でき、また城や屋敷などが点在することから、国家としてもかなり活気があっていいところだと思える。南国チックで非常によろしい所も高得点である。


『シグ・・・・・』


まずはあの国を一回りしてからこれからのことを考えるか。


『悪かったから・・・・・口を聞いてくれ・・・・・』


周りに人なんていないのに人の声が。何これ怖い。


『こんなとき、どんな事をしていいかわからないんだ・・・・・』


「死ねばいいと思うよ。」


『やっと口きいてくれたと思ったらそれかよ!』


無視するのも飽きたしね。



*****



歩く事約20分。


後4、5分歩いたらその国?の門のあたりまで来た。ここから見たら、門番らしき人がいるが、俺のことは見えて無いようだ。どっちでもいいけど。


「さて、入る前に先立つものが必要か。」


『ん?なんか要る物でもあるのか?』


「金。無かったら何もできないだろ?」


そういって俺は門の陰になりそうなところに行く。


「だから、な?こうやって・・・・・そぉい!」


ツルハシを振るい、金塊を作り出す。大きさは、俺の身長の三分の一、つまり5、60センチくらいの純金を作り出す。


「これでよ『やめといたほうがいいんじゃねーか?』」


人の言葉に割り込むな。この燃えないゴミめ。


『何考えてるか知らんがな、お前と少ししかいねーはずなんだけどよ、大体お前の言いたいことが分かってきた気がするぞ?』


なら黙ってろ。ま、いいか。で?


「何がやめといたほうがいいんだ?」


『こんなもん換金できると思ってんのかよ?盗品と思われるのが関の山だぜ?』


なるほどなー。


「なら崩すか。」


ツルハシをもう一度振るい、小石くらいにした物にする。しかしこう言う風にしたら量が倍近くに見えるんだよなぁ。本当に。


「これなら文句ないだろ?」


『現実味が欲しいな。土とかの不純物を混ぜたらどうだ?』


「やるなら徹底的に、か・・・・・」


土などの不純物を混ぜたのはいいが、結局、当初の予定のさらに倍近い面積になってしまい、入れるために作った袋に持ち切れる・・・・・と言うよりも自分で持てる量のことを考えずにやってしまったためか、半分近い量を土に再度変質させる羽目になってしまった。


ちくせう。


『あともう一つ。』


「なんだ?癪に障ること言ったら埋めるぞ?」


今の俺は気分がマイナス振り切って最高にハイって状態だ。今なら本気でやれるぞ?


後先考えずに。


『そのツルハシ、使わない時は消滅させて要る時だけ召喚とかそんなことできるからな?言うの忘れてたけど。』


「・・・・・。対象『地面』。効力『消滅』。消滅範囲『1立法メートル』。」


今何言ってんだ?的なことを聞かれないためにも説明をば。前回の話のことのなるのかどうかは微妙なところだが、しっかりイメージができてれば割合めちゃくちゃな感じにはならないらしい。箒も降りたときに壊したけど、あれは箒と言うよりは棒と言って差し支えなかったし、金塊にしろ妙なオブジェの如くの形になってしまったし。と言うわけで、言霊にでも頼ってみようと言う事にしたからである。


『あのー?何で地面に穴なんか?ちょ?シグ?なんで俺また外してんの?』


「癪に障ったからだ。とりあえず・・・・・」


穴にスカルを放り投げる。


「埋まれ。対象『空間』。現出『土』。現出範囲『1立方メートル』。」


『え?ちょっ!?タンマァァァァァ!』


ツルハシを使って穴を埋める。


さて、入国手続きを済ませるか。



*****



「まいどありがとうございました~。」


え?時間が飛んでる?


だって、入国手続きとかあんのかなと思ってたら、挨拶だけで済んだし、換金施設に関してはスカル(いつの間にか指に戻ってた。怖い。)に検索させたからとくに書く描写では無いから飛ばしたけど何か?


『で、これからどうすんだ?』


お前のその不屈の闘志の如き根性はどこから来てるんだ一体・・・・・。後、驚いたこととしては、スカルみたいなのは探せばあるってほどではないが、珍しい物って所らしいことが分かったあたりか?


現にスカルを珍しそうに見るだけで驚きはしなかったみたいだし。


「町の方を回ろうかなって思ってる。でも、その前に今日の泊るところの確保が先かな?」


町に入りるときに分かったことだがここは王都、つまり首都らしい。でもってディアードだったかドリアードだったか知らんが、そんな名前である。


『ディアードな、シグ。ドリアードは木の精霊だから。』


とりあえず無視しておく。


道すがら人と話しながら、歩く事約十分。今日泊る所に着いた。


宿屋の名前は、『潮騒のゆりかご』とか書いてある。ま、どうでもいいけど。


「いらっしゃいませ~。お泊りですか?」


気のいい同年代の女の子が迎えてくれた。


「まあ、そんな所です。」


無難に返しておく。


「お泊りは二食付で金貨12枚になります。後、こちらの宿帳にサインもお願いします。」


調べているときに分かったことだが、ここの通貨の価値は大体、銅貨が10円、銀貨が100円、金貨が1000円と計算しやすいようになってる。こっちも助かるが。


「(ところでスカル?)」


括弧の中は念話です。念のため。念だけに。


・・・・・。


・・・・・言わなきゃよかった。


『(何だ?)』


「(そういえばさ、こっちの世界って一般人も姓とか使ってんの?)」


某虚無の使い魔みたいに平民は姓がないとか。


『(使ってんぞ?ま、適当に書いときゃ十分じゃねーか?)』


「どうかなさったんですか?」


おっと。念話で話してて周りの状況を見てなかったな。


「いえ、何でもありません。」


え?名前?


生前?の名前もじってシグ・レインフィールドって書いといたけど?


「こちらがカギになります。どうぞごゆっくり。」


カギを受け取って自分の部屋に向かう。


ま、少しは部屋に期待はするけどね?



*****



「さて、と。この後どうしようかな?」


部屋に入り、荷物(と言っても、換金した時にもらった金貨の袋だけだが。)を置いて、ベッドに腰掛けて俺はそんな感じのことをつぶやいた。


『町回るとか言って無かったか?』


「それはもう明日にするわ。日も暮れてきたし。」


窓に映る海に沈む夕日が結構いい感じに見れる。景色が結構いいな。ここの宿。割合個室にしては広めだし。


「それに、やることもあるし、な。」


そういって俺は、ベッドから立ち上がり、部屋のおおよそ中央に立つ。


「対象『この部屋』、結界『認識障害・音響遮断・人払い』展開。」


部屋が青い光で満ちる。ま、外からは認識障害で気づくこともできないだろうけど。


『ん?なんかおっ始めんのか?』


「ま、見てろ。創造『羊皮紙』、観測『世界』、抽出『土地情報』、記録念写『羊皮紙』。・・・・・よし、こんな所か?とりあえず世界地図完成。続いて創造『水晶球』、能力付与『遠見』。これで良し。」


地図と水晶球を使い、とある『条件』に合う人を探す。


『何やってんだ?教えてくれよ?』


「ん?そりゃ・・・・・。お。見つかった。よし、創造『腕輪』、能力付与『実体保有幻影』。」


腕輪を着用し、能力を発動する。


「初仕事。」


そこには先ほどの少年の姿はなかったってね。どんな格好なのかは、また次回と言う事で。


格好に関しては人型にしようとはと思ってるんですけどね。


悪魔とか竜ではちょっと描写がむずかしいので。

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