第四十七話 天災料理人の甘美なデート
更新が遅れてるな・・・・・。
来週辺りには元に戻りそうだけど。
「・・・・・ちょっといいかな?」
「・・・・・何でしょう、ハイドさん?」
・・・・・。
「・・・・・あのさ、あれやって欲しいんだ。ほら、あの食い物口まで持って行って・・・・・って奴。」
「あら、『あーん』ってのですよね?」
・・・・・ああ、本当に。
「じゃ、やりますね。はい、あーん。」
「あー・・・・・。」
・・・・・本当に。
・・・・・腹が立つわ、この馬鹿共はぁぁぁぁ!
*****
始まりは三日ほど前。
シグさんが、
「冗談で作った占い水晶球で何か存在がずれてるのに友人が接触するから問題無いか確認しに行く。後、俺温泉旅行行ったって事にしといて。」
と、私が寝る前にそう言った後、何故か窓から出て行ってしまいました。
何で、窓から・・・・・?
ともあれ翌日、私が事情を知ってたからいいんですが、ここで予想外にして悪夢が発生しました。
「何ですか、これ・・・・・ちょっと、スカルさん・・・・・。」
「俺に言うなよ、あいつが勝手に決めて家に上げてあまつさえ泊まって行けって言ったんだぞ?」
「と、とりあえず帰って貰いましょうよ!」
「いや、もうこっちで過ごす用の物は持って来てるらしい。」
「・・・・・詰んでるじゃないですか、どうすれば・・・・・。」
「二人共、ご飯冷めちゃうわ、早く食べて下さいな。」
あの、私たちが目を逸らしてた現実に向き合わせないでくれますか?
その刺激臭漂うジャムをこっちに向けないでくれますか?
「今日のは甘く作ったんですよ?多分お口に合うかと・・・・・。」
「わ、私は甘いのは・・・・・スカルさんは好きなようですが。」
「ええ、でも変ね、朝ご飯食べてるに居眠りなんて・・・・・。」
す、スカルさーん!?
死んじゃだめですよー!?
「でもユウさん。私知らなかったわ、あなたが甘い物がダメだなんて・・・・・。」
いいえ、言葉のアヤです。
ぶっちゃけあなたの創造物口にしただけであの世行きのなる確率が凄いです。
確率を事象に例えると首をギロチンで斬ったら死ぬ確率位に。
「だったら、甘くないのもありますよ?」
と、なんかシュールストレミングをさらに腐らせて濃縮、然る後にドリアンにラフレシア、くさや等を配合したっぽい何かゲル状の物体を・・・・・。
・・・・・これ視界に入って数秒後、私に意識が途絶えた。
・・・・・数十分後には目を覚ましたけど。
「・・・・・。」
シグさん、何で私も連れて行かなかったんですか・・・・・。
スカルさんはどうでもいいって言うかあの人の自業自得だろうし。
それからと言う物本当に物理的ツッコミ不在の恐怖
さらされづづけて・・・・・。
たとえばその翌日の朝・・・・・。
「何でしょう?この紐付きの・・・・・布?」
白い紐に一、二メートルくらいの白い布が付いたものが洗濯物の中から出てきました。
「あら、ごめんなさい。こっちに入っちゃってたわね。」
「えと、サリアさんの物で?」
「ええ、これは褌と言ってパンツとかと同じような物ですよ?」
・・・・・。
え?この紐付きの布がパンツ?
これをどうやって着用してるんですか?
「・・・・・。」
「あら、あなたには早かったかしら?」
「その言い方だと私ノーパンに聞こえるんですが!?」
「違ったの?」
「違います!」
・・・・・。
こんなやり取りさせられるわでもう大変ですよ!
その昼には惨劇起こすし!
で、極めつけは、あれだ。
「なあ、サリア。」
「何でしょう。」
「・・・・・(自主規制。もう何言ってるか分かりますね。)。」
「・・・・・(こっちも自主規制で以下略。)。」
・・・・・。
・・・・・おい。
人がてめえらの尻拭いで忙しい時に、
「何甘々イベント起こしてんだコラァァァァ!」
*****
「・・・・・ってな事がシグさんが居ない間に起こりまして、あの二人付き合うことになりました。」
「・・・・・なあ、ユウ。前の話からして多分スカルの回想のはずなのに何でこの回お前の回想になってるんだ?」
「・・・・・この話の投稿前に私の回想になる様に筆者さんにお願いしましたので問題ありません。」
「メタい・・・・・。しかし、分身なりなんなり置いて行くべきだったな。こんなあほなイベントが起こってたって知ってりゃな・・・・・。」
「・・・・・ホントウニ、ソウデスヨネ・・・・・フフフフフ・・・・・ノロイコロシテイイカシラ、アノフタリ・・・・・。」
「ユウ!?ユウ!?戻って来い!?元の亡霊に戻りかかってるって本格的に!?」
何かもう本家顔負けの呪い纏ってるよこの子!?
普通に画面から出て来るんじゃなくて画面から井戸が出て来て以下略なインパクトになってる!?
取りあえず、
「当身!」
「きゃぅ!?」
気絶させることにした。
このままほっといたらB級ホラーになりそうだし。
「・・・・・後始末大変だ。」
いやもう、本当に。




