第四十一話 謎の吸血鬼を追え(後編)
戦闘パートでその人の文才が分かると聞いた事はあるが・・・・・
自分でもひどいと思う。
さて、ゲームでもやらないようなショートカットを経て、やってきましたボスの扉前?
「さっき投げられてから一歩も動いて『ちょ、おっさん俺の思考に割り込んで来るな。』お前も俺の発言に割り込むな、兄ちゃん。」
「割とどうでもいいが、ここまで来たらもう戦うしかないだろう。で?どっちから探索するんだ?」
と、リンネが行動を促す。
「ボスが居そうな塔の方だな。」
「「いや、先に反対側を調べるべきだろ?」」
「何で?ぶっ倒してからでも遅くないだろ?」
「兄ちゃん・・・・・戦闘疲れの体で探索とか無理だろ?」
「お前と一緒にするな、ウォルター・・・・・。」
「(今すぐボス戦がしたいです。)」
「「こ、こいつ・・・・・直接、脳内に・・・・・。」」
え?今の聞こえた?
俺の気合って、言葉の壁も破れるんだ。
「行きたいのは分かるが、分かれ。」
「無用な戦闘は避けとけ、兄ちゃん。」
・・・・・。
俺は、まだあった石柱の破片を、
「おおっと手が滑ったー。」
「「ちょ、おい!?」」
と、ボスの居そうな扉めがけてブン投げた。
ゴシャァァ、とあっけなくドアは崩れ去り、
「騒々しいわね、まったく今回の侵入者は・・・・・。」
はい、ボスとご対面。
二人共、さっさと戦闘準備な、頭抱えてないで。
「で?サキュバスのねーちゃん。あんたの主何処?」
ま、そんな事より敵に対してコンタクト取らないと。
大人の魅力感じる、何つーか色っぽいって言う感じの露出高めのドレスを着てる。
俺は熟女がタイプと言う訳ではないが、割と高得点あげられる見た目だ。
でもまあ、ここの主って感じには見えないな、うん。
で、反応はと言うと・・・・・。
「え?何処にサキュバスが居るのよ?」
「いや、あんただあんた。そんな色っぽいドレス着てるあんた。」
「失礼ね、私は吸血鬼よ?」
・・・・・。
・・・・・は?
「何だよババァかよ。」
一気にしけた。
討伐確定。
俺様滅殺モードに移行します。
「ちょっと待ちなさい、私を何でサキュバスならお姉さんで、吸血鬼ならおばさんよ!?失礼にも程があるでしょう!?」
「おばさんて呼んで貰えるほど若かねーだろ、ばーさんよ。普通女の吸血鬼っつったら黒のゴスロリの似合う幼女あるいは少女って相場があんだろーが。」
「何よその偏見!?熟女の吸血鬼全否定か貴様は!?」
「熟女にこだわんじゃねーよ糞ババァ!10歳若返ってから物を言え!」
あーもう!
コレだからババァは扱いに困る!
「・・・・・置いてきぼりだな、私たち。」
「・・・・・何かもう、兄ちゃんとあの女の口喧嘩だけで片付きそうな気がしてきた。」
何かさっきから二人が空気な気がするが・・・・・凄くどうでもいい。
「もういい!貴様等はここで死ね、今すぐ死ね!私に対し死んで詫びろ、このクズ共が!」
「・・・・・ふーん。やる気になったか、なら遠慮はいらねえ、な!」
向こうさんの戦闘態勢に入ったようなので、先手必勝とばかりにぶん殴ろうと飛び掛かったが、
「おーほっほっほ!そんな野蛮攻撃が通じると思って!」
そこはやっぱり吸血鬼と言うべきか、体を蝙蝠にして避けやがった。
「死になさ・・・・・。」
後ろから襲ってくるのはいいけどさ、
「声あげて襲い掛かってくんなよ?『避けて下さい。』って言ってる様なんもんだ、ろ!」
「・・・・・ぐぅっ!?・・・・・っう。やるわね・・・・・。」
回し蹴りで迎撃する。
・・・・・ま、そんなんだから喰らうんだよ、反撃。
俺も実際喰らったしさ(やった奴の骨は折れたが。俺無傷で。)。
「ん?さっきそんな野蛮な攻撃が通じないとか言ってたけど、あれか?口から出まかせって奴か?」
「・・・・・な。」
「ん?」
で、ババァがゆらり、と立ち上がり、
「な」
その一言で、
「め」
部屋中に魔法陣が形成され、
「る」
その魔方陣から紫電が迸り、
「なぁぁぁ!」
「おお、すっげ!」
「うわぁぁぁ(きゃぁぁぁ)!?」
俺達に向かって一斉発動してきた。
・・・・・こんぐらいなら、俺喰らっても大丈夫だけど(前もって発動直後に音速移動して二、三発ワザと喰らった。)、あいつ等が問題だな。
しゃあねえ、防ぐか。
「う、おぉぉぉぉ!」
飛んでくる紫電を拳ですべて軌道を逸らし、打ち落とす。
「死ね、悶え死ね!私の雷で焦げ死ね!」
全部撃ち落そうと思ったら結構苦労するな、これ。
・・・・・撃ち落としきれないのはワザと喰らったが。
まだ体力には余裕あるけど、こいつらのメンタル持つかな・・・・・。
「・・・・・っ。」
攻撃は終わったようだが・・・・・思ったより体力使ったかな?呼吸整えりゃまだ全然余裕ではあるが。
「ウォルター(兄ちゃん)!大丈夫か!?」
「おう!まだまだ余裕だ!」
取りあえず、現実?に戻ってきた二人から心配される。
いや、あんたらが危なかったんよ?
「・・・・・その余裕がいつまで続くかしらね。」
お前は、何で今の耐えた!?って顔をすんな。
それが全力って思っちまうじゃねーか。
「・・・・・っ!この!」
と、おっさんが銃をババァに撃ち始めたが、
「当てる気あるのかしら~?」
と、ダンスでも踊ってるように避け始めた。
正直キモイ。
ので・・・・・。
「おら、よっと!」
オッサンの非命中弾を、
「な!?・・・・・っちぃ!」
ぶん殴ってすべて命中弾に変化させる。
これあんま効果無さそうだが・・・・・
「ギャァァァ!?か、体が!?」
思いっ切り効果ありました。
何?弾丸に純銀でも仕込んでたの?
「おのれ・・・・・オノレオノレオノレオノレオンレコシャクナマネヲォォォ!」
おお、ボスでありがちなマジ切れ変身。
これぞボスって感じで・・・・・何とも。
「殴り甲斐あるってもんだ、喰らえや!おらおらおらおらぁ!」
即座に懐に飛び込み、腕がぶれて見えるほどの速度で有無を言わさずに殴る。
何かやられる前にやっちまえって事でもあるが。
「ギィ!?グゴゴゴゲガァ!?」
「さっさと・・・・・。」
超高速のラッシュから、アッパーで突き上げ、即座に頭上に回る。
「くたばれぇぇ!」
一気に床にたたきつける。
「ウォルター!下がれ!」
リンネの発言と同時に二人の居る所まで一跳びで下がり、
「これで、とどめだ!」
と、リンネが光の柱の様な物で攻撃した。
・・・・・つーか、ずるくね?
戦闘あんだけ空気だったってのに、とどめかっさらうとか。
「バカナ・・・・・コノワタシガァァァァ!?」
はいはい、さっさと消えて下さい。
俺達はこれから忙しいんですよ。
次の話でウォルター視点終わり。




