第三十一話 シグはいつもやりたい放題
調査団にふざけたちょっかいかけて一か月。
結局あの後、冒険者に一般開放された。
ギルドの方も結構てんやわんやするかな・・・・・と思ってたら、そんな事は無く今頃になって少しづつ増えて来たって所である。
ま、普通に凄い騒ぎになるかな・・・・・と思ったが、もう少しスパイスが居るだろう。
ま、それは後日やるとして・・・・・。
「暇だな・・・・・。」
『そうイベントが毎回毎回起こってたまるか、シグ。』
「ま、暇も楽しむのが真の暇人とか言うけどさ・・・・・一月も暇ってのはどうかと思うんだよな。」
『ま、ギルドから回された仕事も物の五分で片付けるお前もな・・・・・せめて地道にやるぐらいの事を・・・・・。』
「だるい。すぐの終わる事に越したことは無い。けど、なんか最近回される仕事の量が増えて気がするんだよな、ほんと・・・・・。身の程思い知らせようかな、マジで。」
『仕事無くなるからやめろ、シグ。』
「・・・・・。」
『・・・・・。』
「『・・・・・・暇だ。』」
ほんと、今日何して晩飯までの時間をつぶそう?
店番も・・・・・んー。
そうだ。
「バイト雇おう。」
*****
「いらっしゃいませ、こちら商会ギルド・・・・・あら、シグさん。」
「あーい。さっきぶり。」
今となってはもう顔馴染みっぽい状態になった受付嬢に用件を伝える。
え?店番?
その辺ほっつき歩いてたハイドにブレーンバスターかまして快くやって貰ったけど何か?
「今日はもう紹介できそうな仕事は無いですね。」
「ああ、今日はそう言う事で来たわけじゃないんだ。」
「では、どういうご用件でしょう。」
「ああ、店番代わりにやってくれる人雇いたいんだよ。」
「はあ・・・・・。そうですか。でも、そう言った事は・・・・・。」
「ま、すぐ来るって思ってないし、そう言ったのを募集してるって掲示板とかに張って置いて欲しいかな。」
「了解しました。またのご利用を。」
と、俺は用件だけを伝え、ギルドを出た。
「・・・・・さて、店番確保完了、と。」
『もう二、三日ほど待たないといけないけどな。』
「・・・・・やっぱり暇だ。どうしよう。」
んー。
本当にどうしよう。
暇だわ、ほんとどうしよう。
・・・・・。
「今ある暇潰しプランは・・・・・。」
『まだ暇潰しにこだわってんのか?』
「まーね。さて、プランは・・・・・。」
1・魔王様の経過視察。
・・・・・もうちょっと待ってから行こう。
具体的には勇者作ってから。
勇者ももう三か月は欲しいし。
2・俺があの痛女の場所に殴り込み。
・・・・・何か危ない気がする。
ほんとにやる事無くなってからやろう。
3・まだ行って無い転生者の視察。
『答えー、3ー。3ー。3ー。』
「・・・・・。」
スカル、てめーは・・・・・。
「スカル・・・・・これからお前をボコる。」
『え!?ちょっと待て!?謝るから!?』
「さてお前に与えられる選択肢は三つ。1・プレミアでアンティークなスカル君は突如シグの機嫌を直せるアイデアが浮かぶ。2・ここのユウかハイドが現れて俺を宥める。で、3。されるがままに虐待。現実は非常である。・・・・・の中から選べ。」
『それもう確定事項じゃねーかよ!?』
「はーい☆スカル君、虚数空間にボッシュートです!」
ててってってーてーん。
『おいぃぃぃ!?色々混じりすぎてるだろーがぁぁぁぁ・・・・・。』
混じっていて何が悪い。
要は楽しめたもの勝ちだ。
それが分からないから君は無限の闇に落ちたんだよ、スカル。
・・・・・。
・・・・・痛ぇ!マジ頭痛ぇ!?
言ってて背筋が凍るかと思ったよ。
「さて、えーと・・・・・室戸有馬君だったっけ?ま、その子のとこに行って見ますか。」
さて、ちゃんと暇を潰せれればいいんだけどね。




