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第三十話  進展?ただの嫌がらせ?

先日の惨殺ナイトカーニバルの次の日・・・・・つーか前の話ですでに次の日に行っているが、まあ形式上、翌日。


「さて、今日は面白い事が・・・・・あるとな!?」

『シグ、キャラがぶれてねーか?』

「ぶれてないって。そんな事より、今日やっとお国がダンジョン調査に乗り出したぞ?」


と、俺は店内のインテリアと化した水晶を取り出し、水晶に件の光景を映す。


「どれどれ・・・・・。ん?」


あれ?

・・・・・映らない。

どう言う事だ?


「シグさ~ん。」

「ん?えと、確かあんたは・・・・・。」

「サリアです。昨日の事で、大丈夫でしたか?」

「ハイドですか?昨日の記憶はぶっ飛んでるけど、大丈夫っぽそうでしたね?」

「そうですか、それと・・・・・。」


と、俺の前に・・・・・。


「自家製のジャムなんですけど、おすそ分けをしに来たんですよ。よろしければ・・・・・。」


と、茶色のジャムが俺の目の前に置かれ、蓋を開けれられてしまう。


「くぅ・・・・・。」

『ぐぉ・・・・・。』

「家庭菜園でとれたもので作ったのですが・・・・・お口に合えばと。」


あの、何て言うか。

辛い(からい)・・・・・むしろ辛い(つらい)

何これ!?

普通ジャムっつったら甘い臭いとか酸っぱい?臭いだろ?

何でこんなにスパイシーな刺激臭が漂ってんだよ!?


「あの、具体的には何を・・・・・。」

「大根とか、ほうれん草、後、シグさんと遊んだ時に使ったって言ってたアメリアさんが持ってきたトマトを少々。」


また名前変わってるよあの痛女。

この刺激臭、あれが原因(十五話参照)か。


「ああ、これはとりあえず、貰っておくよ・・・・・。」


と、とりあえずふたを閉めて横にのける。

まだ残留臭が凄い事に・・・・・。


「要件は、それだけですね。失礼しました。」


と、サリアさんは店から出た。

・・・・・。


「スカル、味覚テスト。」

『え?何を?』

これ(ジャム)。」

『これただの唐辛子ペーストだろ!?辛い以外の感想が聞けると思ってんのかよ!?』

「ほい!」

『ちょ、ぎゃ・・・・・ほぎゃぁぁぁぁ!?』

「・・・・・っつ!あー。臭い。」


ジャムの中でガタガタ暴れるスカル。


「さて、仕切り直すか・・・・・。んー。直接見に行くのも乙なもんかな?」


と、俺はちょっと野次馬気分で、神殿に向かうことにした。



*****



「立入禁止だ、すぐ帰りたまえ。」


と、向かった先でそんなことを言われた。


「え?」

「いいから帰りたまえ。」


・・・・・門前払いを喰らってしまった。

どうしたもんか。

・・・・・ま、やる事はある訳ですが。


「イッツ『気配消滅』。」


さぁ、もう一度アタックです。


「・・・・・。」


うん、気付いてない。

しかし、俺はむかつくので、


「うぉ!?な、何だ!?・・・・・誰も居ない・・・・・?」


ひざかっくんをやってみた。

・・・・・あまり面白くなかった。

さて、本隊を追いかけますか。

で、


「おい、そっちはどうだ?」

「何らかの遺跡は数個ありましたが、いずれも入口はありません。」

「この地方では採集できない薬草などが生い茂っていました。」


神殿地下、あのなんか清流っぽい所。

隊員がいろいろ調べているようだが、俺がここ以外にロックをかけてる以上、ここしか調べられる場所は無いが。

ま、少しロックを外して、進展をもたらしてみましょう。


「隊長、あれ!」


と、隊員が指差した方向には・・・・・。


「階段・・・・・?」


と先ほどまで堅牢強固だったはずの祠らしき物の壁が、音も無く崩れ去った。

ま、やったの俺だけど。


「おい、隊を全員ここに集めろ、ここの調査も行う。」

「了解。」


と、人が集まり始めた。

さて、面白くなって来たな。

でも、ただ集まるってのも面白くない。

・・・・・。


「隊ちょ、う!?」

「どうした!?」

「お、落とし穴です!」

「何だって!?って、うぉお!?」


あぁ、最高だ。

なんて良い気分なんだ。

ぼとぼとと、人が落とし穴に落ちていく。

呻き声はまさにオーケストラとも呼ぶべきだ。

ここに火に油、泣きっ面に蜂でもいいが、ともかく。

落とし穴に水を流し込もう。


「たいちょぉぉぉぉ!?」


ああ、気分爽快。

そろそろ帰ろう。

え、調査?

ま、いいや。

楽しめたし。

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