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第零話  事の始まり

何と無く取って付けたようなプロローグ。

読む気が無いなら一話からどうぞ。

変わらない日常。

繰り返される日々。

何の意味のなく生き、流されるままの人生。


・・・・・。

・・・・・はあ。

考えた所で何も変わらないよな。

そんな事を考えながら、俺は学校の教室の窓から外の景色を見ていた。

ぼうっとしていたらチャイムが鳴り、


「今日の授業はここまでだ。」


やっと終わったか。

さて、帰るか。

帰路に着く途中で思う。

非日常ってなんだろうか、と。

そんな物存在しないのだろうが。

・・・・・。

・・・・・辛気臭い。

さっさと家帰ってゲームでもしよう。

・・・・・あ、ゲーム壊れてたんだっけ?

寝よう。

帰ったらすぐに。



*****



翌日の朝。

今日は祝日。

カーテンを開けて外を見る。

自分の部屋から見る朝日が眩しい。

よし、こんな天気もいいし、今日は・・・・・。


「ネットしよう。」


カーテンを閉めた。

おいそこ、ダメ人間とかいうんじゃない。

ログインして、メールを確認する。

変わんねえな、ここも。

通販の商品案内メールとあからさまな迷惑メールとか。

いつも巡回している某掲示板と動画サイトを巡り、ネトゲをやる。

リアル友人揃いも揃って今日は遊べねえとか言っておきながらこのネトゲのレイドボスには参加するんだなおい。

むかつく。

人の事言えないけど。

チャットをして遊べなかった理由を問いただしたら分かってて聞いただろあの時、と笑われた腹いせにデバフやったら怒られた。

お前のせいだろーが。まったく。

ま、とにかく参加した。

そんなこんなでパソコンに張り付いてたら夜になってしまった。

早いものだ。

飯食って風呂入って寝る。

そうしてまたいつもの日常に戻る。

・・・・・戻る、はずだった。



*****



「ここは・・・・・?」


俺が布団に入って寝て、意識がはっきりしたと思ったら白一色の空間にいた。

起きたわけでもないし、これは夢なのだろう。

テンプレでこういう空間に飛ばされて云々よく聞く話ではあるが、所詮夢と中二病の産物だろう。

この夢も所謂夢オチになるんだろうし。

こう言うのの基本動作の一つ、まずは情報確認である。

前よーし、右よーし、左よーし。


「後ろよー・・・・・。」


後ろに誰かいた。

見た目は20代くらいの女性。

見た目麗しいが、その、見た目が・・・・・。

何で、あなた。

初代プリ◯ュアの黒い方の服装なんですか・・・・・。


「・・・・・。」


キッとした顔の横で、音楽コンポから軽快な音楽が流れてくる。

それと同時に何故か後ろにあるコンビニに走って行って、コーラを持って戻ってきた。


「~ラ~ラッラッララ~。」


そして鼻歌と共にリズミカルにコーラを振り始めた。

そう言えば、こんな感じのダンスが某動画サイトにあったな。


「ララララッラ~。」


コーラを放り上げて、凄まじい速度で様々なジョジョ立ちを披露する。

で、最後に何でコーラをキャッチしてキラッ☆で締める?

ジョジョ立ちで締めろよ。

そういや、このダンスの途中で・・・・・。


「ララララッラ~ラララ~ラ~。」


あれだけ振ったコーラのふたを開け、あくどい顔をして飲み口をこっちに向けて来た。

ちょ、それこっちに向けたら・・・・・!


「ラララッラッ!!」


ブシャァッ!!とコーラが勢いよく出て来た。


「っ!?」


俺は素早くサイドステップを踏み、コーラを避ける。


「ちょ、そこは避け・・・・・あっ・・・・・ぐう・・・・・。」

「食い物を粗末にするんじゃねえ、殺すぞ?」


避けてすかさず目の前に居る馬鹿の首を締め上げる。


「こ、これは・・・・・食い物じゃなくて、飲み物よ?あんこちゃん・・・・・。」

「誰があんこちゃんだ。ふざけんな。」

「ふざけてないわよ~。」

「ならいちいちアニキャラのポーズを取りながら喋るのを止めろ。」

「それよりも、何で避けるのよ?せっかくの確率変動(フィーバータイム)が終わっちゃうじゃない。」

「むしろお前の頭の治療(フィーバー)が必要だと思うが。後、避けたら大体のは大当りだろーが。」

「そうね。あなたには16ラウンドの代わりに◯プーナを買う権利を『いらん。もう持ってる。』じゃあチート能力持って転生する権利をあ・げ・る☆」

「それも要りません。むしろ視界から消えてください。」

「え?欲しい?じゃあ早速行ってみようか?」

「人の話を聞け糞BBA。」

「BBA!?よりにもよってBBA!?こんな10代捕まえて!?」

「どう見ても20代だろーが!?」

「いくら何でも言って良い事と悪い事があるわよ!?」

「知るか。」

「で、転生だったわね。」

「いや、そんなんいいから目を覚ましたいんですが。」

「そんな事よりも君、今絶賛幽体離脱中だから。」

「はい!?」

「ちょっと待ってね。今肉体と魂の繋がりを外すから。」

「外さんでええ。人の話を聞け。」


人の話聞けよこの人。


「うん、外れた。あっちじゃ君が今死んだことになったわ。」

「ちょい待てやコラ。勝手に殺っ・・・・・!?」

「よし、肉体の再構築も終わったっぽいわ。」

「せめて人の承諾取ってからやれよ・・・・・。」

「あ、ちょっと間違ったかな?」

「ん?何か身長が・・・・・。」


何か20センチは低くなった気がする。


「ま、いっか。老けたわけじゃないし。」

「若い通り越して幼くなった事に対する弁明は?」

「無いわ。能力は面倒臭いからこっちで決めるわ。後私の仕事もよろしく。」

「何かさり気に丸投げしなかったか?」

「してないしてない。じゃ、行こうか。」


なんかお決まりの何処から垂れてるか分からない紐が彼女の横にあった。


「それは?」

「引っ張ったら落ちます。」

「誰が?」

「あなたが。」

「いつ?」

「今。」


と言って引っ張ったので軽く彼女の近くにまで飛び、


「ちょっと、お約束を・・・・・。」

「かわりに落ちてください。」

「きゃ!?って!?あ~れ~。」


回し蹴りを加えたら彼女が落ちた。


「あのさ~。」

「あ、落ちなかったんですか。」

「すぐ戻って来たのよ。いいから行ってくれる?話進まないから。」

「もう行くしか選択肢無いんだろうな。ところで?」

「ん?何?」

「あなた誰です?」

「ゴーッド。」


あ、これはあれだな。


「黄色い救急車が必要そうですね。」

「やっと私のこと聞いて来たと思ったらどんな扱いしてんのよあんた!?これまでの状況鑑みて『神でしょうね、あなた。』・・・・・もしかして、分かっててやってた?」


俺は無言でサムズアップした。

そしたら、ガコン、と足元から音がして俺は闇の中に落ちてった。

ま、所詮は夢。

これで夢が終わる。

終わる、はずだったのになぁ・・・・・。


「ところがどっこい、これが現実っ・・・・・!!」

「やかましい。帰れ。」

「また今度遊びに行くから~。」

「来るな。来たら来たで岩塩カバディしてやる。」


そんな悪態をつきながら、俺の視界は真っ暗になった。

さてさて、どうなる事やら・・・・・。

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