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37.成人式ごっこ

だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。

「影の正義の味方」になるのだ。

大文字伝子様の為に。


 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========


 ============================================

 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==



 山並郁夫とは、俺のこと。

 俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。

 長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。

 ところが、人生、思ったようにはいかない。


 だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。

「影の正義の味方」になるのだ。

 大文字伝子様の為に。


 闇サイトは、ある程度時間開いて、閉じる。まるでモグラのように。

 それに、「年中暇な」若者が引っかかる。まるで「疑似餌」に魚が飛びつくように。

 超一流ハッカーの俺は、その「開いて閉じる」サイトの様子を記録するシステムを開発した。年中24時間見張っている訳にはいかないからだ。


 1月14日。午後1時。俺は、姉貴の要望で、レンタル着物屋で、成人式用の振り袖を借りてきた。

 姉貴は、結ばれて以来、今まで以上に俺に甘えるようになっていた。

 成人式、出られなかったから、と言い、泣き出したのだ。

 この先、歳食っても同じ思いだろうと察して俺は、レンタル屋に返還されるタイミングでレンタル予約していた。本来ならクリーニングに出すタイミングだが、記念撮影するだけだから、と事情を説明したら、撮影機材込みでレンタルしてくれた。

「実は、都合で成人式に出られなくて、せめて写真だけでも、というお客さんもたまにいらっしゃるんです。大抵成人式の日に合わせて着るようですが。」と、レンタル店の点著は言っていた。

 レンタルと言えば、EITOの副隊長の愛宕みちるの、通称『手下』も手広くやっているが、ばれるとイヤだから、他の店に頼んだ。

 姉貴に着付けしてやると、「郁チャン、着付け上手いね。」と姉貴はご機嫌だった。

「ああ、雑学さ。要領掴めれば、誰でも出来るさ。」そう言って、今度は撮影機材をセットした。

 ご丁寧にバックスクリーンまで付いている。

「行くよー。」俺は、色んなポーズで10枚撮り、片づけに入った。

 機材を片づけて、姉貴が脱いだ着物を畳むのを待って、姉貴は言った。

「レンタル屋さんの引き取り、5時だっけ?」

「うん。そう言ったろ?」

「じゃ、それまで抱いてよ。」


 もう姉貴と結ばれてから覚悟していたことだ。

 レンタル屋に引き渡したら、仕事だから、と帰ろう。

 ごめんね、伝子様。


 ―完―




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