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33.目薬

見えづらい目で資料を整理して、調べておいた眼科の午後診療に行った。

「目にまつげが貼り付いてた。これ、貴方の?それとも?」

「多分、私のです。」「独身?」

「独身です。」「口説いていい?」

冗談きついオバサンだな、と思ったら、「冗談きついオバサンだな、って思ったでしょ。」と言われ、「はい。」と応えてしまった。


 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========


 ============================================

 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==



 山並郁夫とは、俺のこと。

 俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。

 長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。

 ところが、人生、思ったようにはいかない。


 だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。

「影の正義の味方」になるのだ。

 大文字伝子様の為に。


 闇サイトは、ある程度時間開いて、閉じる。まるでモグラのように。

 それに、「年中暇な」若者が引っかかる。まるで「疑似餌」に魚が飛びつくように。

 超一流ハッカーの俺は、その「開いて閉じる」サイトの様子を記録するシステムを開発した。年中24時間見張っている訳にはいかないからだ。


 朝、起きると、何か違和感がある。目を開けづらい。

 あれ以来、「来て来て」と五月蠅いから、姉貴の家から遠くないところに眼科クリニックがあるのを思い出した。

 見えづらい目で資料を整理して、調べておいた眼科の午後診療に行った。

「目にまつげが貼り付いてた。これ、貴方の?それとも?」

「多分、私のです。」「独身?」

「独身です。」「口説いていい?」

 冗談きついオバサンだな、と思ったら、「冗談きついオバサンだな、って思ったでしょ。」と言われ、「はい。」と応えてしまった。

「あの子達のタイプみたいだから。あの子達ね、私が産んだの。」

「はあ。」「また、いらっしゃい。目がおかしくなくてもね。」

 俺は、「念の為」と言って処方された目薬を持って、眼科を後にした。

 看護師の女の子達が窓から見ている気がしたが、気にせずヘルメットを被った。


 姉貴の家に行くと、木材と大工道具があった。

 棚が欲しい、と言うから指定の場所に作ったら、サンタガールの扮装で現れた。

「私、綺麗?」「う・・・うん。綺麗だね。クリスマスセールやってるけど、クリスマスはまだだよね?」

「今日は、ハヤシライスでいい?」「うん。ありがとう。さっき、話し込んでたね。お友達?」「気になる?」

「いや・・・別に。」


 相手は、すぐに分かった。

 夜中にベッドを抜け出しトイレに行くとき、何故か台所の食器棚が少し開いているので開けたら、薬が幾つか出てきた。ヤバイ薬かと思って確認したら、あの眼科の目薬だった。

 俺は、姉貴が『泣き虫』の訳をしていた。

 だから、そっと、元に戻した。

 あの看護師達は、俺がタイプじゃない。眼科医も看護師達も、姉貴の『お友達』だ。

 ベッドに戻ると、「郁チャン、下痢?」「いや、仕事の段取り考えていただけ。」と応えたら、姉貴は段取り通りの行動に出た。

 もう、眠れないな。


 ―完―



「あの子達のタイプみたいだから。あの子達ね、私が産んだの。」

「はあ。」「また、いらっしゃい。目がおかしくなくてもね。」

俺は、「念の為」と言って処方された目薬を持って、眼科を後にした。

看護師の女の子達が窓から見ている気がしたが、気にせずヘルメットを被った。


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