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第一話 人生急展開

人生初投稿です。


読みに来てくださり、ありがとうございます!


ーーーまさか、ここまで人生が変わるとは思っても見なかった。確かに想像したことはあったけど、そんなことあるはずないと思ってたし…。





 私は、五色雅人ごしきまさと。独身で25歳だ。地元である北の地方の町役場で水産業に関わる仕事をしている地方公務員だ。主な業務は漁師への技術提供で、最近は養殖に関するをアドバイスしている。町役場なだけあって、この業務に携わっているのは自分だけだ。

 今日も港を見回り、漁師に会い話を聞いて、現状の把握や情報提供を行った。そんな1日の業務も終わり、自転車で家まで帰ろうとした時のことだった。



 急にアスファルトの道路にポッカリと暗い穴が空いた。しかも、自分の真下に…。


「は⁈」


そんな間抜けな声を出しながら、落ちていく自分。何が起きたのか分からなかったが、段々と意識が薄れて…



そして、世界は暗転した。



〜〜〜〜〜



「おおぉ〜〜〜!」

「成功したようです‼︎」


 そんな声が聞こえ、目が覚める。なんだか眩しい。気づくと、どこか知らない広間で座り込んでいた。



俺は誰だ?ーー五色雅人。25歳。独身。

何があった?ーー仕事帰りに急に穴が空いて、そこに落ちて…。

ここはどこだ?ーーあれ?ここはどこだ?



 周りを見渡すと、ここはかなり広いことが分かる。雰囲気としては、昔の宮殿のような…。そして、自分の周りにはローブみたいなものを羽織った人たちと、やけに高価そうな服装をしている人が数人、こちらを見ていた。1人は少年と言ってもいいくらい若く、他はお腹の出たおじさんたちだ。

あまりにも現実離れした光景を見て、また目の前が暗くなっていく…。


「あっ⁉︎ おい‼︎大丈夫か⁉︎」

そんな声が聞こえた気がしたが、気のせいだろう…


そして、再び世界は暗転した。



〜〜〜〜〜



 今度目が覚めると、ベッドの上だった。

しかも、めちゃくちゃ高級そうなベッドですごく寝心地が良い。最初はボーッとしていたけど、周りが騒がしくなってきて、意識がはっきりしてきた。

そういえば穴に落ちて、気づいたら人の前にいたんだったっけ。


「おい!おい!」


なんか声が聞こえるなぁ。

と、右を見ると見たことのあるような気がする少年が声をかけてきていた。

どこで見たのか、思い出そうとしながら返事をする。

「はい?どうしました?」

上手く頭が回っていないようで、気の抜けた返事しか出来なかった。

そんな自分に苦笑いしながら、そういえばと考える。

ここはどこで、この人は誰だろうか。

分からないから、聞いてみる。

「あの、すみませんが、ここはどこでしょうか?

それと、大変失礼ですが、あなたはどなたですか?」


 ボーッとしていた人間が急に質問をしてきたのだ。

少年は呆気にとられた顔をしながら教えてくれた。

「ここはネル王国の王宮。で、僕はこの国の王子をしてるエドワード=ネルだよ。第三王子って肩書き。」

「あ、年齢は11歳だよ。」と教えてくれた。

 王子様だったらしい。不敬になってはいけないと思い、自己紹介する。

「王子様でしたか。大変失礼いたしました。

私は五色雅人と申します。日本という国の町の一つで行政に関わっておりました。

気づきましたらこちらにいたのです。

このようなベッドまでありがとうございます。」

ん?これ、失礼じゃないか?けど、今までこういう人と関わったことがないから分からない!

何かダメなことしてたら嫌だから、今のうちから覚悟しとこう…。


そう思っていたのに、王子様はそうは不敬だと思わなかったらしい。

むしろびっくりした顔でこちらを見ていた。

「いかがされました?」と聞くと、

「いや、丁寧な話し方でびっくりしちゃって…」と王子様から返答があった。


 しかし、さてどうしようか。

ずっとここにいるわけにはいかない。

帰りたいけど帰り方は分からないし、とりあえず生活費だけでも稼がなくては生きていけない…。

「王子様、私は急にこちらに飛ばされてきた者です。

ずっと王宮にいさせていただくわけにはいきません。

そこで、この近くの街で生活していきたいのですが、よろしいでしょうか?」

そう聞くと、王子様は慌てて、他の人を呼び始めた。



〜〜〜〜〜



 なんでこんなところにいるんだろう?

そう思うのは今日で何度目だろうか。

目の前に王様とか王妃様とか大臣とか一目で、重要な職についていると分かるような姿の人達ばかり集まっている中に連れてこられてしまった。

恐縮していると、王様が話を始めた。

「さて、ここにいる五色雅人という者が状況が把握できていないようでな。

宰相。説明してやってくれ。」

そういうと近くにいた男の人に目線を向ける。

割と細めの体型で、眼鏡をしている。

髪形は割と長めだ。この人が宰相らしい。

「私が宰相のハルートと申します。五色殿は現状が分かっていらっしゃらないようなので、私から説明いたします。」

その後に続いた言葉は衝撃の一言だった。

「あなたは気づいたらここにいたと言いますが、我々があなたをここにお呼びしたのです。」



町役場の皆さん、気づいたら異世界に転移していました…

ここから俺はどうすれば⁉︎


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