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第2話 ウリエルとルカーサル

加筆しました、よろしくお願いします。

天井がボロボロと崩れていく中、俺の視線はもはやそこには向いておらず、突如現れた変な格好の二人が気になってしょうがない。

俺が口を開けて唖然としていると、天使の方の女の子が言った。

「さぁ優さん、私と結婚して輝かしい未来を歩みま

 しょう!」


「えっと、新手の結婚詐欺師ですか?」


「この神々しい姿を見てよくそんなこと言えますね」


神々しいって自分で言うか?普通。しかも結婚って、俺年齢的にまだ出来ないし。そもそも何で結婚することが輝かしい未来に繋がるんだよ。禍々しい未来の間違いだろ。


「いや、怪しすぎるんですけど

 訪問販売なら他を当たってください

 俺今忙しいんで」


「どっからどう見ても天使でしょ

 優さんの使い魔、四大天使の一人ウリエルちゃんです」


「はぁー、百歩譲ってその妄言を信じるとして隣の

 悪魔のコスプレしている子は何なの?」


「え、悪魔?」


そのウリウリなる天使はリアクション芸人顔負けの顔芸を披露し言った。口を縦に引き延ばし、目玉が飛び出そうなくらい目をひんむいてその悪魔っ子を見ている。せっかくの美人が台無しだと言いたいところだが、なぜか絵になっている。これだから美形は。世の美男美女は何しても許されるらしいが俺は許さない。全国のモテない男子高校生の皆、俺に力を貸してくれ!

俺がそんなしょうもない事を考えていると、ウリウリが頬を膨らませながら言ってきた。


「嘘でしょ、私というものがありながら 

 こんな辛気臭い女連れ込んで

 優さんの女ったらし!」


「いや、何言ってんだよ

 お前の連れじゃないのか?」 


この見た目でこいつら別件なのかよ。神よ、なぜこのような試練を俺に。ていうか俺の使い魔はどこにいるの?もしかして俺、使い魔召喚失敗して不審者召喚しちゃったのかな、ははは。マジで笑えない、助けて神様。


「そんなわけないじゃないですか

 私と優さんの愛の巣に女なんか連れて来ませんよ」


「いや、普通に俺の家なんだけど」


そしてついに俺とウリウリの会話を静観していた悪魔のコスプレ娘が口を開く。ていうかよく今まで黙っていられたな。明らかにキャラ強いだろ、背高いし、美人だし、というより見た目悪魔だし。もしかしてこの子、この見た目で常識人だったりするのだろうか。

しかし、俺のそんな淡い期待は彼女の初台詞によってあっさり裏切られる。


「こんにちは、優

 私の名前は悪魔ルカーサル

 私と一緒に世界をひっくり返しましょ」


「え、世界?」


どうやらとんでもない奴らが来てしまったらしい。


突如現れた二人の正体とは。

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