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第13話 ライバル

俺は神原さんの漫画「魔法少女桜の初恋」を読ませてもらった。

ハッキリ言って、、、おもしろい!!

魔法少女ってありがちな設定だけど、その子が夢みる少女って感じではなくて、キラキラした感じの女の子なのに平凡な佐藤君のこと好きになっちゃうていうのが新しくていいと思う。

「あのー、私の漫画どうですか?」


「えっと、凄く面白いと思う

 魔法少女の話って普通の女の子がイケメンの先輩

 に恋するって感じの設定が多いから新鮮でつい夢

 中で読んじゃったよ」


「あ、ありがとうございます」


「でも、魔法少女の話にしては戦闘描写があまりな

 かった気がする

 メインテーマが恋愛とはいえもう少し迫力ある絵

 があった方がいいんじゃないかな」


「すみません、戦闘シーンとか苦手で」


神原さんはそういうと露骨に落ち込んでしまった。

チャームポイントであろういつもピョンと出ている癖毛もしおれてしまっている。

しまった、つい熱くなりすぎて審査員みたいな言い方になってるな。

「で、でもさ

 凄いよ、こんな本格的な漫画を高校生が描いてる

 なんて

 プロが描いているって言われても不思議じゃない

 くらい」


そういうと、神原さんが口を開く前にベレトが自慢げに言ってきた。

「まぁ花には有名漫画家になる才能があるからね

 きっとエセコイや八等分の花嫁を超える作品を生

 み出すさ」


「おお、さすが過保護

 まぁ今回はあながち間違ってないとは思うけど」


「あの、実はこの作品を出版社に持っていこうと思

 ってるんです

 も、もちろん色々修正を加えてからですけど」


「そうなんだ

 絶対通るよとか無責任なことは言えないけど確実

 に面白いとは言ってくれると思うよ」


「はい!

 それでその、もし良かったら、、、」


また黙ってしまった。

この流れで言いづらいこととなるとアレだな

いやでもこれで違ったらめちゃくちゃ痛いやつになるけどまぁいっか。


「一緒に来て欲しいとか?」


「は、はい

 お願いしたいんですけど」


神原さんは顔を真っ赤にして下を俯きながら振り絞る様に声を出している。

でも、さすがに部外者の俺が付き添うのは気が引けるなぁ

まぁ転校したばっかりで頼れる人がいないのは分かるけど。


そんな事を考えていると神原さんからダメ押しの一言を言われた。

「ダ、ダメですか?」


「いえ、是非お供させていただきます」


「あ、ありがとうございます

 春休みに行こうと思っているのでその時になった

 ら連絡しますね」


「あ、おっけー」


く、可愛すぎて反射的に返事してしまった。

でも出版社って一度行って見たかったし付き添うって言っても会社の入口までだろうしな。

ん、そういえば

「連絡先交換してなかったよね?」


「あ、そうですよね

 じゃあこれからよろしくお願いします」

と言って神原さんはTALKのQRコードを見せてくれた。ちなみにTALKというのは今若者の間で最も使われている会話アプリの事だ。


「よし、これで登録完了っと」


しかし、連絡先を聞いて一目散に逃げられた時と比べたら大分良くなったよなー。

これも俺がサタン様の願いで2人を助けたおがけかな、見返りを求めてやったわけではないけどナイスだぞ俺


「そういえば、優

 この漫画に出てくる佐藤君とやら

 優に似ていると思うのだが」


どうやらルカーサルも気になって漫画を読んでいたらしい、だがその発言はおかしいなぜなら


「いや、ちょっと待て

 俺運動はともかく成績は結構いい方だと思うぞ」


「そういう意味ではなく

 性格的な面で似ていると思ったのだが」


「性格?

 いやいやこんなカッコいい性格してたらとっくに

 モテモテになってるんじゃないか?」


「まぁ優の場合は分かりづらいからな無理もない

 花もそう思わない、、、」

(なるほどな、そういうことか)


「あれ、神原さん大丈夫?

 顔が真っ青だけど」


「だ、大丈夫だよ

 そうだ、私先生に呼ばれてたんだ

 ごめん、ちょっと言ってくるね」


「あ、うん」


神原さんは俺にペコっとお辞儀をしてベレトと一緒に談話室を出て行った。


「ていうか、俺も早く飯食わないと時間的にやばい

 な

 教室に戻るとするか」


そして放課後、龍也は部活があるというのでその場で別れ家に帰宅した。


「だだいまー」


「おかえりー、お兄ちゃん

 今日お父さんもお母さんも帰り遅いって」


「そうか

 じゃあ今日は冷凍食品だな」


「ちょっと待ったーー!!」


「な、なんだよウリエル

 お菓子ならテーブルにクッキーがあるだろ

 もしかしてクッキー嫌いなのか?」


「いえ、クッキーは好きです

 そうじゃなくてこんな時こそ私の出番じゃないで

 すか」


「そういえば今日の弁当は美味しかった

 ウリエルって料理できたんだな」


「できない前提なのが少し引っかかりますが

 そうです、なので私に任せてください」


「おう、任せる

 由衣もそれでいいか?」


「うん、私もウリエルさんのご飯食べてみたい」


「もしかして私今優さんのお嫁さんになれるか

 試されてます?

 分かりました、四大天使の名にかけて最高のオム

 ライスを2人に作ってあげましょう」


いや、こういうのって料理名明かしちゃったらダメじゃない?



そしてウリエルが料理を始めて30分くらいたった

美味しそうな匂いにつられて俺と由衣がリビングへ行くと、ウリエルがドヤ顔でオムライスを用意して待っていた。

「出来ましたよー、由衣ちゃん

 とあ、な、た」


「へー、美味しいそうだ

 ありがとな、ウリエル」


「へぇ!?

 あのそんな素直に言われると恥ずかしいといいま

 すか、その優さんのにはハートマークを書いたの

 で食べづらいでしょうけど気にせず食べて、、、

 ん?ちょっと優さん

 どうしてハートマークを真っ二つに割って真ん中

 から食べようとしてるんですか?」


「え?

 いやだって普通こう食べるだろ、オムライス」


「そうかもしれませんけどーー

 普通は出来るだけハートマークを崩さず食べると

 思いますよ、彼氏なら」


「じゃあ問題ないな、彼氏じゃないし」


ウリエルが露骨に落ち込んでいると気を遣ったのか由衣が

「で、でも凄い美味しいですよこのオムライス

 よかったら今度作り方教えてください」


「んーーー可愛いーーー

 さすが優さんの妹、私の妹にしたいくらい

 というか妹になるのは決定事項でしたね

 仲良くしましょうね、由衣ちゃん」


「えっと、うん

 よろしくね、ウリエルさん」


はぁーウリエルが家にいると疲れる。

けど賑やかなのはいいことかもな

なんだかんだ由衣も楽しそうにしてるし。


「そういえば、優さん

 神原さんの用事って結局何だったんですか?」


「あーそれは、、、」


俺は今日の昼休みあったことをウリエルと妹に話した、変に誤魔化したら逆に怪しいだろうしこの2人なら変にいいふらしたりしないだろうという信頼もあった。


「すごーい、お兄ちゃんの同級生には漫画家さんが

 いるんだ」


「まぁまだ趣味の段階みたいだけど

 俺が思うに近い将来神原さんの漫画原作のアニメ

 が動画アプリで公開されると思うぜ」


「それは楽しみだね

 あれ、ウリエルさん大丈夫?

 顔が青白くなってますけど」


「いえ、大丈夫ですよ

(もうライバル出現ですか、これは手段を選んでい

 る状況ではないですね)」

 


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