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第七章 夏休み!そしてお祭り!

ピンポーン

「はい」

「よぉ、炎」

「おはよ、龍君♪」

「みんな!?何で家に来たんだ?」

夏休みに入って五日後、突然みんなが来た

「しかも・・・なんで女子はみんな浴衣なんだ!?」

「お前、知らないのか?」

「今日お祭りがあるんだよ?」

「祭り!?」

知らねぇ・・・

「知らないみたいだね・・・」

「この辺には掲示板がないからな」

「で、どうする?祭り。行くか?」

「・・・そうだな。俺も行くわ」

久しぶりだしな

「・・あとさ俺の従妹(いとこ)も呼んでいいか?」

「いとこ?」

「あぁ・・夏休みの間こっちにいるらしいんだ」

「いいよ♪大勢の方が楽しいし♪」

「そうだな」

「サンキュー!」


「ルルー」

「龍。どうしたの?」

「今日祭り行こうぜ」

「お祭り?」

「あぁ、みんなと一緒だけどな」

「うん。いいよ」

・・・あ、そうだ

「お前は俺の従妹っつー事になってるからな」

「従妹?」

「あぁ・・・いいか?」

「うん。別に問題無い」

「じゃあ場所はだな・・・」


その夕方

「よぅ悪い。遅くなった」

「おぅ、炎。本当に遅かったな」

「えぇ〜。そんな事ないよぉ。たった三、四分じゃない」

「・・・ま、まぁ、とりあえず悪い」

なんか変な会話だな・・・

「ん?炎、その子誰なんだ?」

「あぁ。昼間言ってた従妹だよ。桜ルルだ」

「は、はじめまして」

緊張してる・・・

こいつ以外にシャイか・・・?

「この子が・・よろしくな。俺は函崎智晴だ」

「はじめまして。私朝原ひより」

「私は櫻井瑠奈(るな)だよ。よろしくね♪」

「俺は坂野孝希。よろしく!」

「竹内菜美です」

「雪乃ことはです・・よ、よろしくです・・・」

そういやもう一人シャイな奴がいたな

「こいつらみんなクラスメイトだ。変な奴らじゃないから安心しろ」

「ちょっとその言い方ひどくない?」

「悪い。微妙な奴らのほうがよかったか?」

「ひどッ!!」

うるさッ・・・

「クスッ」

「ん?どうした?」

「ううん。龍のクラスって楽しいのかなって」

「まぁ、変な奴ばっかだけどな」

変だし妙だしなんか変なクラスだよ・・・

「炎って結構ひでぇよな」

「あ、本音出ちまった・・・」

「今の本音!?」

「ますますひでぇ!!」

「冗談だ冗談」

「笑えねぇ冗談を言うな!!」

「悪い悪い」

そんなこんなで十分たった

「ねぇ、最初はどこ行く?」

「やっぱ祭りと言えば」

「射的だろ!」

「行こうぜ!!」


「へい、らっしゃい!お一人100円。玉は五つだよ」

「よし。まず俺から」

「坂野には一つも落とせねぇよ」

「やってみなきゃわからねぇだろ!」

五分後

「ほらな」

「くそぉ〜!」

「次は俺だな」

「函崎だって一つも落ちやしねぇよ!」

「すねんな坂野」

七分後

「ちッ!たった一つかよ」

「じゃ、最後は俺だな」

「お前も無理だよ」

「悪いけど俺はお前より撃てるんでね」

コルクを銃に詰め

「・・・おっちゃん。あの人形って景品?」

「おぅ、景品だ」

「そぅ」

俺はテディベアに標準を合わせ

パン!

「・・あたり。はい、人形ね」

「・・・誰かほしい奴いる?」

「私もらう!」

朝原早ぇ・・・

「よし!兄ちゃん!特別ルールだ!ここにこれからあと四つ人形を置く。その人形を全部落とせたら兄ちゃんのほしい物この中から選んで持っていってもいい!やるか?」

「・・(のぞ)むところだ!」

まずは犬のぬいぐるみか

あれなら・・・眉間だな!

パン!

「・・あたり」

次はイルカか・・・

こいつは真ん中だ!

パン!

「・・・あたり」

次はパンダだな

・・・左足の付け根!

パン!

「・・・あ、あたり」

最後はカンガルーか

こいつは・・尻尾だ!

パン!

「・・・・・・あたり・・・」

「よし!」

「ちくしょう・・持ってけ泥棒」

「いや、ほしいの無いからいいや」

「・・・・・」

「じゃあなおっちゃん」

「・・・・・・・・」

そして射的屋を後にした

「いいの?もらわなくて」

「あぁ。ほしいのは無いからな」

「ねぇ、金魚すくいしない?」

「金魚すくい?」

「うん。お祭りにはつき物でしょ?」

金魚すくいか・・・

「俺はあんまり・・・」

「いいじゃねぇか。やろうぜ」

「ん〜・・まぁいいけど・・・」


「らっしゃい!お、ねぇちゃんやるか?」

「あ、じゃあ、やります」

「一回100円ね」

「はい」

朝原はおっちゃんからポイをもらい

「・・・えいッ!あぁ〜、破れちゃった・・・」

「あぁ!おしかったね。もう一回やるかい?」

「俺がやる」

「次はにいちゃんか」

俺は100円を渡した

「はい、じゃあポイね。がんばって」

「お、炎。嫌がってたわりにはやる気だな」

「・・器を何個かくれ・・・」

「あ、あぁ」

チャプ・・・

器に水を入れ

「しかしこんなにいるか?」

「あぁ」

・・・・・

チャプ・・ザバッ!

「おぉ!」

「速い!」

「・・・・・・」

ザバッ!ザバッ!ザバッ!ザバッ!

「次」

「はい!」

ザバッ!ザバッ!ザバッ!ザバッ!ザバッ!

「次」

「なッ・・・」

ザバッ!ザバッ!ザバッ!ザバッ!ザバッ!

「次」

ザバッ!ザバッ!ザバッ!ザバッ!ザバッ!

「次」

ザバッ!ザバッ!ザバッ!ビリッ

「ふぅ・・・やっとか・・・」

「ぽ、ポイ一個で・・2、23匹・・・」

「龍すごい・・・」

・・・疲れた・・・

「おっちゃん。これいらねぇから水槽に戻しといて」

そう言って金魚すくい屋を離れようとして

「にいちゃん!せっかくやってったんだ二匹ぐらい持ってきな」

「・・・あ、あぁ」

・・でもいらねぇんだけどな・・・

そして屋台を離れた

「・・・誰かいる?これ。誰もいらねぇのなら学校にあずけっけど」

明日にでもな

「じゃ、じゃあ俺にくれ」

「?」

「妹が前から金魚飼いたいって言っててな・・・でも俺金魚取れたためしがないんだ・・・」

「いいよ」

「サンキュー」

これで一件落着だな


「なぁ、炎。お前たまには違う屋台に行ってみたいと思わないか?」

「違うって何が違うんだ?」

「あそこの屋台。あれは洋風のゲームがあるんだそうだ」

へぇー・・・洋風の・・・

「面白そうだな」

「行くか?」

「あぁ!」

俺と函崎は走り出した

「洋風って何だろうね」

「さぁ・・・」


「へぇー、ビン倒しか」

「お、いらっしゃい。ビン倒しやってく?」

「おぅ!まずは俺からだ!」

「一回100円。玉は三つね。あそこにピラミッドみたいに重ねられた三つのビンを全部倒せたら景品を選んでいいよ」

「よし!おらッ!」

スカッ

「あーーー!」

「はずれ」

「うるせぇ!炎!」

その後三つ全てはずした

「あーーーッ!」

「次は俺がやる」

「てめぇも全部はずしちまえ!」

「100円ね。はい、どうぞ」

・・・あれは・・ピラミッドの真ん中を狙えば・・・

ビュン!

ゴッ!

・・カランカランカラン

「お見事!では景品です」

景品の内容は

手裏剣、赤い日本刀、鎧の籠手(こて)、そして(かぶと)

の写真

「この中から選んでください。実物はあとから受け取るようにしてます」

そりゃそうだよな

結構危ないからな

「じゃあこの日本刀で」

「はい。では七時ごろに取りに来てください」

「でも、何でこんな高価な物を?」

「それはですね、この手裏剣は錆びていて使い物になりませんし日本刀は鞘から出せない。鎧は置き場所がなくて・・・」

「そうですか・・・じゃあ、また来ます」

「お待ちしております」

礼儀正しい・・・

しかし使えないって・・・


そのあと俺たちは屋台を見て回り

「あ、あそこに俺の母さんが焼きそばの屋台出してんだ」

「へぇー・・行こうぜ」

「うん。そろそろお腹すいてきたし」

「・・・あれ?ゆう。お前一人か?」

「あ、お兄ちゃん」

この子は函崎の妹、函崎優奈(ゆうな)

「今お母さんは屋台見てくるって焼きそば作り置きして行っちゃった」

「・・・母さんならありえるな・・・」

「・・・ねぇゆうちゃん、だっけ、この台使ってもいい?」

「あ、はい。いいですよ」

「ありがとう!」

櫻井は料理好きなのか?

「じゃ、龍君。お願いね」

「あ?何で俺が」

「龍君って料理上手なんでしょ?」

「うん!龍君の料理すごくおいしいよ!」

そこは断りたいんだが・・・

「じゃあよろしく♪」

・・・んな無理矢理・・・

「わかったわかった。やりゃいいんだろ、やりゃ」

ったく・・・


ジューッ

「うわぁ・・おいしそう」

「誰かこれパックに入れて」

この大きさなら二人で使えるだろ

「客呼んで」

「あ、はい。焼きそばですよ〜。おいしいですよ〜」

ありきたりな・・・

「・・よぉそこのにいちゃん!焼きそばどう?彼女に買ってきな」

「龍・・おじさんみたい・・・」

「焼きそば?お、うまそうじゃん!じゃあとりあえず一つくれ」

「一つ200円ね。・・まいど!」

「じゃあ早速・・・」

ズズッ!ズズズーーッ!

「ん!うまい!!もう一つ!」

「はい、まいど!」

・・・速い・・・

「まぁこれで何もしなくても客が来る」

「どういうこと?」

「まぁみてな」


約一時間後

「こっちに三つ頂戴(ちょうだい)!」

「こっちは五つ!」

「はいはい!順番ね!」

「おさないでくださーい!皆さんの分ありますから!」

「ほらな」

「うん・・・すごいね」

でも材料足りるかな・・・

「おや?これはどういう事だい?」

「母さん!」

「こんばんわ函崎さん。この台使わせてもらってます」

「いやそれはかまわないけど・・この行列は?」

・・そりゃ気になるよな・・・

「炎が焼きそば焼いて一人が買ったらあっという間にこの行列になったんだ」

「おや。それはすごいね。炎君は料理できるのかい?」

「えぇまぁ。はい。焼きそば三つね。まいど!・・ガキの頃からずっと料理してますからね」

「それは・・悪い事聞いちゃったね」

「いえ。事実ですから」

それにこの事実から逃げてはだめだ

ドラゴンとして・・・


「ふぅ、完売だな」

「ありがとねぇ。これ、バイト代として受け取ってくれるかい」

「いえ、俺はそんなつもりじゃ」

「受け取ってくれよ。お前のおかげで儲けたんだ」

「・・じゃあ、いただきます。ありがとうございます」

まぁ、うれしいけど・・・


「もうすぐ七時だな」

「あ、本当だ」

「じゃあ俺行くわ」

「あ、私も行く」

「わかった。じゃあなみんな」

「おぅ、じゃあな」

「またね〜」

急がないと


「おっちゃん」

「ん?あぁ、君か。これ用意しておいたよ」

「ありがとうございます」

「それじゃあね。気をつけて帰るんだよ」

「さようなら」


「ねぇ、その刀どうするの?」

「ん?あぁ・・なんかな。この刀に引かれたって言うか・・・・・あそこにあった写真全部になんか引き寄せられるような感じがしてな。でもこれが一番強く感じたからこれにしたんだ」

「ふぅん・・・」

それに・・・!!

「・・・」

「?どうしたの?龍」

「お前は帰れ」

「・・・うん・・・」

まさかここで・・!

「・・誰もいねぇな・・・異次元の扉!」


第七章 終

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