第三章 少女と鍵
「お前、なぜそれを知っている」
「私は桜一族の者です。それぐらい知ってます」
「その桜一族は火炎一族と何か関係あるのか?」
「桜一族を知らないんですか?」
「初耳だ」
家の一族の事意外は俺は知らん
「ではお話いたしましょう」
・・・・・・・・
「・・つまり」
3000年ほど前、桜一族に秘宝の在り処の鍵となる者が産まれその子は魔物やモンスターなどに何度も連れ去られそうになった。そんなある日、火炎一族のドラゴンの力を持った子と出会いその子に助けてもらうようになった。それから火炎一族と桜一族は共に行動し、火炎一族は桜一族を助け、その代わり桜一族は負傷を負ったら術を使い傷を癒した
「と、こういう事か?」
「その通りです。そして私はその秘宝の在り処の鍵となる者。だからあなたに会いに来たのです」
・・・ドラゴンと鍵となる者の一族が・・・
「・・その秘宝とやらはなぜ奴らに渡してはいけないんだ?」
「私の知る限りではその秘宝は触れた者にとてつもない力を与えると言われています」
・・奴らはその力を我が物にするためルルを捕まえようとしている・・・
「お願いです!どうか助けてください!」
「・・・・その前にひとつ聞きたい。何でお前なんだ?」
「・・・それは私もわかりません。私が選ばれてしまった・・ただそれだけだと思っています・・・」
・・・選ばれてしまった・・か
俺と似ている・・・そうだな
「・・お前は俺が守ってやる。この命に変えてもな!」
「・・ありがとうございます!」
「その前に敬語はやめろよ」
「・・・うん!ありがとう!」
「よし!」
このほうが俺も話しやすい
「・・!!」
「どうしたの?」
「敵が出た・・・動くなよ」
「え、あ、うん・・・」
「っと・・今度はどいつだ?」
ズン・・・ズン・・・ズン・・・
「地響きしてる・・・ドラゴンか・・!!」
近くにいる!
「!・・こいつは・・・」
氷龍!?
だがそれなら冷気を感じるはず・・・
しかしこいつからは何も感じない・・・
「何でもいい!俺はこいつを倒すだけだ!!」
口砲!
「・・・どうだ!!」
敵のほうを見てみたが・・・煙でよくみえねぇな・・・
ん?影が・・・
「なッ!何!?」
口砲が効かねぇ!?
どうなってやがる!?
「・・・・・・」
!上を向いた・・・
口砲か!?
「ガァ!」
「何だ!?」
氷じゃねぇ!?
俺はあわててガードした
「ぐぁッ!」
クリスタル!?
「なるほど・・冷気を感じないわけだ・・・」
奴はクリスタル・ドラゴンか・・・
それじゃ火炎放射みてぇな攻撃じゃ傷がつかねぇな・・・
「しかしどうすれば・・・ぅおっと!」
相手がクリスタルじゃ龍爪や龍牙でも傷がつかねぇし・・・
「・・・・・あれ、やってみっか・・・」
思いつきだが賭けてみるしかねぇ!
第三章 終