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【短編集】はじめまして

初夜のこと

作者: 山石尾花

 女の身というのは不思議なもんでごぜえます。

 地中深くまで根が張っていると思えば平気で流され、流れついた先では何食わぬ顔で根を下ろす。だからといって、決して情がないのではなく、瞬きする間ほど短い時間であったとしても、一途に恋うた思いに偽りはござりんせん。

 ましてや遊女の身であればなおさら。生きるために旦那に抱かれ、今度は別の旦那に抱かれる。少なくともわっちは、わっちを抱いてくれた旦那を皆、お慕いしておりいした。

 けども、初めての夜は忘れられることはござりんせん。今まで越えてきたどの夜よりも忘れがたく、夢に満ちておりいしたから――。

 


 その夜――わっちは旦那の視線をぴりぴりと感じておりいした。先に床で待つようにと言われ、一人で酒を飲む旦那。旦那は一人で飲むのを好むようで、わっちが酌をしようとすると、旦那はやんわりと断るのでありいす。このことは、前もって姐さんから聞いておりいしたんで、わっちは何も言わず、床で待つことにしたんでごぜえます。

 ちょろちょろと酒を注ぎながら、膳の菜をつまむ旦那。と言っても、旦那は食が細く、ほとんど膳には手をつけず、飲むばかりでごぜえました。旦那が唯一手をつけるのは、小芋と吸物だけ。特に今日は豪華な膳だと言うのに、見目麗しい菜には目もくれず。

 そう言えばわっちも禿かむろのときは、加賀屋の旦那の食べ残しに随分と世話になりいした。姐さんのところへ旦那が通ってきた日の夜は、膳に残った菜を腹がくちくなるまで頬張ったもんでごぜえます。


 よその部屋からはほかの姐さんの声が聞こえておりいした。旦那と話し込む声、くすぐったそうに笑う声、それに悦ぶ声。吉原に静かな刻などござりんせん。どこかで男と女が睦み合う音がするもんでありいす。そんな吉原の一日に、わっちは馴染んだつもりでごぜえました。

 はて、飲んでいる旦那を誘うがよいか、それとも触れられるのを待つか――分かるものでもござりんせん。わっちはただただ身を固くして、俯いているだけ。なにせ、伽をすることそのものが、わっちには初めてのことでごぜえましたから。


 八つのころ、ここに売られてきてから幾度も幾度も春を越え。親元を離れ、心さみしく過ごす日々も束の間、同じ年のころの禿たちと、わっちが愛してやまない姐さんのおかげで、毎日を楽しく過ごし――とうとう突出しの日を迎えることができたのでごぜえます。

 こんな風に思い出に浸ってしまうのも、女としての初めての夜だからでごぜえましょうか。灯りのかすかな揺らめきが、わっちの胸の内をもまた揺らし、視線を落とした先にある掻巻かいまきと枕を見ては、そそくさと顔を背ける――そればかりを繰り返し。少し汗ばむ季節でごぜえましたが、なにやら寒気がするのでごぜえます。覚悟してのぞんだこの日、いくら気丈に振る舞っていても、体は正直なもので。旦那に抱いてもらうと心に決めておりいしたが、震えは止まらず、心の臓の音がやかましい。そんな余裕のないわっちが、旦那を誘うことなどできるもんでもござりんせん。

「花雪、こっちを見なさい」

 ようやくわっちは振り返り、上目遣いで旦那の顔をのぞき込んだのでごぜえます。もしかして、機嫌を損ねたのではと不安に思うておりいした。したが、旦那の表情は穏やかで、怒っている様子など微塵もござりんせん。ひとまず、わっちは胸を撫で下ろしたんでありいす。


 わっちの突出しのために金を工面してくれたのは、この加賀屋の旦那――姐女郎・清水花魁の旦那でごぜえます。もうとうに隠居している年ではごぜえますが、吉原通いを好み、髪は白く、ところどころに若かりしころの黒髪の名残りが見え隠れしておりいした。笑みを絶やさぬ好々爺という御大尽で、床入りばかりでなく花魁との掛け引きを楽しむという、なかなか趣のある御仁でごぜえます。顔に刻み込まれた皺は深く、手指も節くれ立っておりいすが、目の奥にあるかつての光は失われてはござりんせん。わっちは加賀屋の旦那に突出しの面倒を見てもらえたことを心強く思うかたわら、なんとも――靄がかった気分を拭えずにおりいした。遊女としてのわっちが喜ぶ裏で、女としてのわっちが泣いているのでごぜえます。そして、そんな情の薄い自分の心根に嫌気がさすのでごぜえました。

「清水はいい花魁だ。そんな姐さんを持って、花雪も幸いであったな」

「ほんに姐さんは吉原一の花魁で」

「花雪、お前さんは清水の二つ名を知っておるか? 知らねえとは言わせねえぜ」

「……『隠居御前』……」

「そうだ、お前さんは清水をどう思うとる?」

「わっちの姐さんは吉原一でありいす。清水姐さんのような花魁になることが、わっちの夢でごぜえます」

 清水姐さんにはもう一つ、別の名前がごぜえました――それが隠居御前という名。

 姐さんには太い客が大勢ついておりいした。若い客はおらず、隠居した旦那ばかり。そして――そのほとんどが、男としての盛りを越え、女郎を抱けぬ旦那ばかりでごぜえました。

 どの旦那も懐はあたたかいもんですから、姐さんの稼ぎはよく、表立って隠居御前などと呼ぶ者はおりいせん。ここでは結果が全てなんでごぜえます。

 したが、そんな姐さんを蔑む女郎も少なくはござりんせん。

 なかなか床入りをせず、もったいぶってばかりの高飛車な女だ。いやいや、床下手だから隠居した旦那にしか相手にしてもらえぬのだ――。

 ひがんだ花魁が姐さんのことを悪く噂するのを、わっちは度々聞いておりいした。

 そんな噂や陰口を知っても姐さんは態度を変えることはござりんせん。むしろ、凛と背筋を伸ばして歩く姐さんを、わっちは誇らしく思うほど。姐さんが吉原一だと言った言葉に嘘はござりんせん。

 そんなわっちを見て、加賀屋の旦那はさらに酒を注いでおりいす。どうしてそんなことを聞かれたのか、さっぱりわけがわからぬまま、わっちはまた黙り込むんでごぜえました。ぐびりと猪口の酒を飲み干した旦那は、ヨッと重い腰を上げ、わっちの側に近づいてきたのでごぜえます。そして、わっちの隣に座り、するりと手を伸ばしてきたのでごぜえます。

 ああ、ついにわっちも――。

 初めてなんだから、何もかも旦那に委ねればええ、と言った姐さんの言葉が思い起こされました。初心なところがまた、吉原に通い慣れた旦那には好ましく見えるだろう、無理をして背伸びをすることなんてないよ。

 姐さん、わっちはうまくやれるでござりんしょうか。姐さん、姐さん――。

「花雪、目を開けなさい」

「へぇ……あ、はい」

 いつの間にか目をつぶっていたようで。わっちはおそるおそる目を開け、旦那の手を握り返し、固い笑顔を作ったんでごぜえます。旦那はわっちの頬を撫で、それから――またわっちから少し離れたところに座りんした。

「ぬ、主さま?」

「花雪、無理をすることはない。何も今日でなくてもいいのだから」

「でも……主さま……わっちは、この日を迎えるために吉原に来たんでごぜえます。今日のために尽くしてくだすった主さまに、わっちは……」

「お前さんも知っていよう。お前さんの姐さんの元に通うくらいだ……私が男として、とうに旬を過ぎているということを」

 もちろん、姐さんの側で長年色々見てきた身でごぜえます。隠居御前を贔屓にする加賀屋の旦那もまた、女を抱けない体。ならば、別の方法で女を抱くしかごぜえません。術は色々とごぜえますが……それは男の体ではないことは分かっておりいした。

 もちろん、女を抱くばかりが吉原遊びの醍醐味ではござりんせん。したが、わっちは風流でもなければ、酒が強いわけでもごぜえませんでした。抱いてもらうより他に、旦那を愉しませることなど知らなかったのでごぜえます。

 何と答えてよいのか分からず、わっちはしどろもどろ。旦那は旦那でにこにこと微笑んでいるだけ。

 隣の部屋で小刻みに震えていた甘い女の声があー……、と尾を引くように消え、ようよう旦那は口を開きんした。

「儂は男として、清水に救われた。その恩を、いつか返さねばならんと思うておった」

「恩、でごぜえますか?」

「儂は長年、この吉原に通ってきた。一度贔屓の女と床を共にすれば、他の女に通ってはならん――その御法度さえも金でねじ伏せてきた。どの女に出会っても心は揺れなんだ。……清水に会うまでは」

 その時、旦那はわっちの体を急に引き寄せたんでごぜえます。あまりのことにわっちは声も出ず、旦那の腕の中で身を固くすることしかできんでおりいした。

「女どもは儂の財しか見ておらんかった。もちろん吉原は財がものを言うことはわかっておる。男としての儂が役に立たんことをあからさまに蔑む者はおらんよ。しかしの、どこか冷めた目で儂を見るのだ。儂は決して女を満足させることはできんかったからな。笑っておっても、女の目の奥の光は曇っている。儂の訪れを心待ちにしていると囁かれても、どうにも嘘にしか思えぬ。床を共にしておっても、悦ぶ声は芝居じみていてな。だが、清水は違うた。一度、財布に銭を足し忘れた時、手持ちがないと言ったら、どうしたと思う? 清水はぽかんと口を開け、それから気持ちのいい声で笑うた。主さんは完璧だと思うておりいしたが、その実は抜けてるところもあるんでごぜえますね、とな」

 旦那の思い出語りを聞くうちに、わっちのこわばりも徐々に解け、笑えるくらいにまでなりいした。まったく、姐さんの言いそうなことでごぜえます。

 姐さんはいつだって自由なお人。吉原から出たい、いつか身請けされたい――そういった並の遊女が持つ夢を、一切持ち合わせてござりんせん。だから姐さんは、かえってこの吉原という苦界で一番自由だったんでごぜえます。情熱的で支配欲の強い男は、清水姐さんの性に合っておりません。我が身を縛らず、伸びやかに愛し合える人を、姐さんは好いておりいした。それが男としての負い目を持つ加賀屋の旦那には眩しく映ったのでごぜえましょう。そして、清水姐さんも隠居した旦那方の自由なところや達見したところを愛したのでごぜえます。

「儂は年だ。清水を身請けしても、そう先も長くはない。何か清水にしてやりたいと思うておった矢先、お前さんの突出しの話を耳にした。清水はお前さんのことをよう話しておったからなぁ……清水に直接恩を返せぬのであれば、せめて清水が可愛がっておったお前さんに何かしてやれればと思うた」

「そんな……わっちは……」

「お前さん、確か小物屋の倅と……正吉と恋仲だったんだろう」

 心の臓がひっくり返って、口から飛び出てしまうかと思いんした。

 わっちは認めることもできず、冷や汗を流すばかり。その時の顔を鏡で見たら、きっと幽鬼か死人かと紛うほど青ざめていたはずでごぜえます。

 唐突に出てきた正吉どんの名に、わっちは戸惑いを隠せずにおりいした。今度こそ旦那の機嫌を損ねた……そればかりが恐ろしく、また何もこんな晴れの日にそんな話をしなくても、と恨めしう思うたんでごぜえます。

 ここまで顔に出してしまえば、もう誤魔化しようもござりんせん。わっちは叱られること覚悟で、加賀屋の旦那に向き直り、ぐぐと膝を掴みながら洗いざらい白状したのでごぜえます。

「わっちは正吉どんと思いを打ち明け合った仲ではごぜえます。したが主さま、決してそれ以上の仲ではごぜえません。正吉どんとは……触れ合ったことすら……」

 正吉どんは子どもの時分から、親の商いに付いて吉原に出入りしておりいした。遊女が使う小物を持って、この店を回ってきたこともごぜえます。わっちが正吉どんと初めて話したのは、まだ禿のころでごぜえました。

 はじめは色めいた気持ちなど、かけらも持ってはござりんせん。正吉どんを男として見るようになったのはその後、正吉どんが初めて作った簪をわっちに贈ってくれた時から。手習いで作った代物ですから、決して見目好いものではごぜえません。ただ、正吉どんが、わっちのために一生懸命作っている姿を思うと、じわりと胸の奥が熱くなるのでごぜえます。互いに、それが人を恋うことだと気づくのに、さして時間はかかりんせん。正吉どんはいつか必ずわっちを身請けして、ここから連れ出すと――そう誓ってくれたんでごぜえます。

「わっちも花魁です。いまは主さまのことだけを……正吉どんのことは……」

「正吉を連れてこよう。もちろん、儂が段取りを決めよう」

「え……?」

「正吉に身請けさせるというわけにはいかんが、女の初夜を正吉と過ごすがよい、花雪よ。まだ駆け出しのお前さんだ。今ならまだ一度目の通しで床入りまで漕ぎ着けることもできよう」

「主さま、そんな……」

 わっちの心は揺れておりいした。先刻よりも、もっと、大きく。

 最近、正吉の姿を見たのはいつのことでごぜえましょうか。突出しが決まるひと月ほど前、店の陰からちらと垣間見たのが最後でごぜえます。

 随分と背も伸び、顔つきも男らしゅうなっておりいした。ちょいと優男風なのもまたよく、工房にこもって仕事をしているのか色白で、繊細な体つき。したが、指は筋張った職人の手で、あの手に撫でてもらいたいと夢を見たのを覚えておりいす。

 あの時の誓いを今も正吉どんは覚えているのごぜえましょうか。遠い昔の戯れとお忘れになっているかも――。

 わっちはそんな幼い誓いに縋りつくしかござりんせん。こっけいなことよと笑われようが、縋りつくしかござりんせん。

「儂は銭を捨てることが嫌いだ。清水に金を注ぎ込むのも、清水にその値打ちがあるからだ。儂がお前さんの突出しの金を工面したのも、清水に頼まれたからだけではない。お前さんはきっと、この店で、いや、吉原一の花魁になると見越したからだ。それを見届けるのも、これからの楽しみになりそうだからの」

 それならばなぜ、旦那はわっちを抱かないのでごぜえましょうか。なおさら心のうちが読めず、妙なことを言うお方だと、首を傾げたのでありいす。

「お前さんが一流の花魁になれば、一度の通しじゃあ床入りとはならねえ。お前さんのところに三度通いつめて、やっとお前さんを抱ける。正吉の小物細工の腕は確かだが……三度も通うほどの金を工面できると思うか? 身請けするのにも金は必要だ……どれほど遠い先のことになろうか。お前さんはそれまで、夢を抱くだけで耐えられるのかい?」

 あぁ、旦那が言おうとしていることがどういうことか、分かった気がしたのでごぜえます。

 実のない夢だけではこの吉原を生きていけないこと。裏を返せば、たった一度の逢瀬さえあれば、夢を見続けていられること――。抱かれた思い出を胸に、わっちは正吉どんという夢を見るのでありいす。

「儂は花雪に夢を見せてやりたい。清水が見ることの叶わなかった夢を。それが……儂の、ささやかな恩返しとなろう」

 外の女子であれば容易く叶うはずの初夜の夢。永遠に結ばれるかどうかが大事なのではないのでごぜえます。ありのままをさらけ出し、怖れと隣り合わせのその逢瀬を、好いた男と越えていく――。そうなれば本望でごぜえましょう。たとえ、その一度きりで正吉どんの道とわっちの道が、二度と交わることがなかろうと、この身一つで地獄の果てまで落ちていけることでごぜえましょう。美しい思い出は時と共にさらに美しく彩られるのでごぜえます。

「花雪が是といえば、すぐに手配しよう。正吉の住処は分かっておるし、なんなら明日の晩にでも……」

「主さま、お心遣いありがたく思うておりいす」

 わっちの心は凪いだ日の空のように穏やかでありいした。あれほどざわついていたのが嘘のよう。

 旦那の言葉で目が覚めたのでごぜえます。ああ――ここがわっちの生きる場所なのだと。ここで生きていかねばならぬのだと。わっちは売られてきた女でごぜえますから。

 身の上を嘆いているわけではござりんせん。夢を抱くのが無駄だとも思うておりいせん。叶わぬから夢なのだと、ようよう気づいたのでごぜえます。そして、わっちは夢を見るのではなく、旦那に夢を見せねばならぬのだと悟ったのでありいす。

 旦那はわっちの返事をまだかまだかと待っておりいした。そんな旦那の様子がなんだか微笑ましく、愛おしくさえ思えてくるのでありいす。

 好いた男と添い遂げることは、一生叶わぬことと

思うておりいす。したが、瞬きの間ほどの愛なら、いくらでも縁があるのかもしれんせん。

「主さま、わっちを抱いておくりなんし」

「あ……だが、花雪よ、儂の体は……」

「女を悦ばせる術も、旦那を悦ばせる術も、床の中にはいくらでも……」

 怖れがないと言えば嘘でごぜえます。ただ初めての晩に、加賀屋の旦那と過ごせることは、わっちの花魁人生で一番の幸運かもしれぬと、そう思うたのでごぜえます。

「ええのか、花雪。今ならまだ間に合う。考え直しては……」

「抱いておくりなんし……」

 旦那が最後まで言い終わらぬ内に、わっちは旦那の懐に寄りかかりいした。わざと肩を覗かせ、唇を湿らせて。

「花雪……」

 息を吐くように呟くと、旦那はわっちの体を強く抱き寄せたのでごぜえます。刹那の愛と、老いた体と――かりそめの関係でも体の疼きは本物でござりんしょう。


 それから、わっちはこの取るに足りない手を広げ、痩せた旦那の体を精一杯抱きしめたのでごぜえます――。

 




   白無地に 染む花弁や 落つ椿

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[良い点] 当時の遊女言葉がとても上手に遣われていてすごいと思いました。 巧みな文章に情景が思い浮かび、切ない花雪の心に胸が痛みました。 辛い思いをした女性が、かつてたくさんおられたでしょうね。
[良い点] 当時の遊女言葉がとても上手に遣われていてすごいと思いました。 巧みな文章に情景が思い浮かび、切ない花雪の心に胸が痛みました。 辛い思いをした女性が、かつてたくさんおられたでしょうね。
[良い点] とても重厚なお話だと思いました。 初夜に真摯に向かっている主人公が愛おしいくなる作品です。 今の時代では犯罪ですが、当時は色々とあったのでしょう。そこに咲く、咲かなければならなかった花雪が…
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