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黒鬼-くろおに-   作者: 106
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『黒木淳一』

黒木淳一(くろき じゅんいち)はこれといって変わったところの無い人間だった。

神奈川県は横浜市と川崎市の境の町に生まれ育ち、両親は小さな町工場を営む父とその手伝いをする母、三つ上の兄は都内で国産車のカーディーラーをしている。

小学校の成績は優秀、中学時代にマンガの影響でバスケ部に入ると、これに熱中し成績はやや落ち気味に、そして高校では下位グループ。高校卒業後進学はせず、かといって家業を継ぐのも嫌だったので、高校時代にバイトで貯めた資金を元に実家からたった二駅離れた場所で独り暮らしを開始。自宅から原付で10分のショッピングセンター内にある書店で週五日アルバイトをし、実家からの仕送りと合わせて何とか生計を立てている。そんな生活をもう四年も続けている。


まぁ、なんの変鉄も無い無軌道な若者。遊んでいるわけでもないが、何か夢のためにがむしゃらと言うわけでもない。このご時世には、ごまんといるタイプのただただノープランなフリーター。

若干社会を甘く見つつ、フリーターという身分でありながら『我こそは社会人なり』というプライドを少なからず持っている。

フリーアルバイター身分でありながら『労働し納税している』と言うのがこの上無く頼り甲斐のあるカードなのだ。


前述の通り夢も無いし、後述するが目標も無い。なりたいものもやりたいことも思いつかない。

強いて言えば『この現状がずっと続けばいいかも』などと思っている。どうしようもなく平凡で夢も目標も面白味も無い人間。それが黒木淳一なのだ。


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