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空気を読まなかった男と不良未満少女の、ひとつ屋根の上交流日記  作者: 未紗 夜村
第八章 繋がったり、もっと繋がったり。
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四月三十日(日・1)。出逢った事実は変えられない。けれど、

 場所も面子も変わらないけど、場面は変わって、今はみんなでちょっと遅めの朝食中です。


 こたつを囲む、四人の妖精さん達と異分子俺。という構図自体は昨日のランチタイムと同じだけど、それ以外で変更箇所が幾つかある。ねっとりと見ていこうか。


 まず、こたつ自体の位置について。昨日は壁側の佐久夜に窮屈な思いをさせてしまったので、その反省を活かし、ベッド側というか綾音さん側にこたつを少し引っ張り出すことで佐久夜側のスペースを広げてあげました。ちなみに席順自体には変動無しなので、俺と詩乃梨さんは廊下側、香耶はその対面という布陣。誰が言い出すわけでもなくみんなして当たり前みたいに昨日と同じ席に着いてたので、今後俺の部屋でお食事会する時はこの配置がデフォルトになりそうな予感がします。今後が有りそうな予感、ビンビンします!


 次に、みんなの服装について。制服や外行き用のおしゃれ着ではなく、昨夜に引き続いて全員パジャマ姿だ。俺はともかくとして、女の子達がこんな薄~い生地一枚纏っただけの無防備な姿をさらし続けてるのって、これどうなんでしょうね? しかも、詩乃梨さんは寝る時ブラしない娘みたいだから、今きっと本気で薄布一枚状態なのでやばい。あと、佐久夜は上着のボタンろくに留めてないからブラジャーがチラチラ見えてて、詩乃梨さんとは別の意味でやばい。


 最後に、今みんながのんびりぱくついてるメニューについて。こたつの縁に沿うようにして各人の前にカレーライスがドン、それにプラスしてこたつ中央には肉じゃがが盛られた大皿がドンです。ちなみに取り皿を置けるようなスペースは無いので、みんな肉じゃが食うときはカレーの皿に取り分けて食べてます。客人達に若干行儀がよろしくない行為を強いているというか、お持て成しの精神に欠ける感じになっちゃってるけど、俺も詩乃梨さんも、それに他の女の子達も、誰一人としてそんなん気にしてません。


 つか、客だのお持て成しだのっていう役割分担なんて、最早意味の無いものになっちゃってるんだよね。もうこの部屋誰のだかわかんないってくらいにみんな寛ぎきってるし、それに、この料理用意したのって俺じゃなくて、詩乃梨さんを含めた女の子達全員だし。


 女の子達の、合作料理。本来ならば涙を流して有り難がるべき逸品なんだろうけど、これについてはどうもそういうアレじゃない。なんだろな、近いところで言うと飯盒炊さんみたいなノリというかなんというか。彼女達の目的は、俺のために愛情たっぷりの手料理を作ること――などではあるはずもなく、みんなで協力してお料理することそれ自体にこそ有ったんじゃないかな。


 二度寝するんじゃなかった。俺もみんなときゃっきゃウフフしたかったよぉ……。でも布団の中でぬくぬくしながら詩乃梨さんの色んな笑顔を眺めるという贅沢な時間を味わえたので、まぁいっか。


 あと、あれな。当然と言えば当然なんだけど、悪い意味じゃ無しに、詩乃梨さんもやっぱ相手によって態度が変わるんだな。同じ笑顔であっても、綾音さんに向けるものには信頼や甘えが垣間見えたり、香耶に向けるものは甘えは無いけど変な遠慮も一切無かったり、佐久夜に向けるものは素とも演技ともつかないオーバーリアクション気味のものだったり。色んな笑顔、色んな表情、色んな反応、色とりどりの詩乃梨さんが、俺の心を強く強く惹き付けてやまない。


「…………………………」


 ちょっと食事の手を止めて、俺と腕をくっつ合うようにして座っている詩乃梨さんの様子を、ちらりと窺ってみる。


 すると、詩乃梨さんは詩乃梨さんでちょうど俺の方を見たタイミングだったらしく、視線がぶつかって互いにきょとんとした顔を見せ合った。


「……こたろー、用事? ……ごはん、おいしくない?」


「すげー美味い。働かずに食うメシの美味さは格別だね! でもやっぱり若干の後ろめたさを禁じ得ないので、次は俺も是非一緒に働かせてちょーだいな?」


 にっこり笑顔でさらっと要求してみたところ、詩乃梨さんはすんごい渋い顔をなされました。


「いやです。こたろーは、毎日まいにち、いっぱい働いてます。それに、昨日のお昼も、こたろーくんが作りました。もうこたろーの出る幕はありません。あなたの胃袋を満たすのは、わたしのらいふわーくなのです」


「……………………。………………え、あ、えっと、ありが、と、う? ……………………あ、いや、それは確かにありがとうなんだけど、さっきのはほぼ建前で、本当はしのりんとらぶらぶしながら一緒にお料理したいだけっていうかね?」


「……ん。…………んー。……………………んふっ。たま~になら、それもいいかも……。……あ、でも、こたろーにがんばられちゃうと、専業主婦の肩身が狭くなる……」


 渋い顔から、にへらっと緩んだお顔になったと思ったら、最後はしょんぼり落ち込んだお顔へ。色とりどりの詩乃梨さんが見れてぼくはとっても楽しいのだけど、えっと、楽しいんですけど、えっとね、えっと、あれっ、詩乃梨さんの発言が衝撃的すぎて頭も口もうまく回らないぞ。


 専業主婦、やってくれる気満々ですね。どさくさでOKもらった気はしてたけど、どさくさとか気がするとかじゃなしに、これもう完全に決定事項になってるってことでいいんですよね? ね? しかもどうやら俺の望んでいた以上にしっかりと主婦業を勤め上げてくれる気概をお持ちのようで、えっと、えっと、えっと、えっと、えっと、とりあえずあれだね。



 セッ○スしたい。



 危険日が待ち遠し過ぎて気が狂いそう。いや待て既に狂っている、孕ませるのは詩乃梨さんが高校卒業してからだろそうだろ? そうなの? 専業主婦やってくれるなら高校中退でも別に関係無いんじゃ――待て待てまてマテ、待って、お願い待って、あれだよ、もし俺が万が一失業したりしたら詩乃梨さんにも働きに出てもらわないといけなくなる可能性がなきにしもあらずなわけだから学歴はやっぱり必要かもだしそれに香耶や佐久夜と一緒の学校生活を思う存分楽しんでいてもらいたいしあとまだしばらくは現役高校生とのセ○クスを思う存分楽しんでいたいし大体詩乃梨さんまだ身体が成長しきってないから妊娠出産に耐えられるかもちょっと心配なので本格的な子作りはやっぱりまだお預――むっ、チョモランマ。


 俺の股間の膨らみは、俯いていた詩乃梨さんの目にノータイムでばっちり映り込んでしまいました。


「……こたろーくんは、今日もとっても元気なようで、わたしはとっても安心です。……でも、さすがに節操なさ過ぎだと思います。あと、脈絡もなさ過ぎです」


「脈絡有ったろ。俺の節操が吹っ飛んで然るべき流れだったろ。あんなプロポーズ紛いみたいなこと立て続けに言われて、しのりん大好きっ子の俺が無反応でいられるわけないでしょう?」


「…………だっ、大好きは、……あ、りが、と、です。………………でも、ぷろぽーず、紛い……? ………………………………え、どこが……?」


 すっとぼけ……じゃ、ないんでしょうねぇ。眉間にちょこっとしわ寄せて真面目に小首を傾げてる詩乃梨さんの姿には、俺をからかうような意図は一切見て取れません。でもその代わり、頬ににわかに差し始めた朱色には、俺に大好きやー言われて嬉しがってる空気がビンビン見て取れます。


 俺は詩乃梨さんの疑問に解答を与えてあげることはせず、軽く笑って適当に誤魔化し、カレーライスをぱくぱくもぐもぐ。詩乃梨さんはしばらく俺の様子をじーっと観察していたが、やがて思考を放棄するようにはふりと溜息をつき、俺に倣っていそいそと食事に戻っていった。


 小動物的な仕草でもっきゅもっきゅとカレーを食べる詩乃梨さん。その愛らしさに思わず頬を緩める俺を、これまたゆるっゆるの笑顔で見詰めてくる女性がいた。


「……なんだよ、サトリさん。こっち見んな、やめろ、いたずらに俺の心を見透かすでない」


「やだ、見透かす。と言うか、見透かすも見透かさないも無いよね。琥太郎くんの場合、とりあえず『いつでも詩乃梨ちゃんで頭の中いっぱいなんだね』って言っておけば、どんな状況でも百発百中で的中しちゃうよね」


「否定はしない。むしろ全力で肯定しよう。俺はいつでもどこでも、ただひたすらにしのりんあいらびゅーです!」


 拳握って叫んだら、詩乃梨さんに無言で肘打ちされました。でも俺はちっとも気にしません! むしろ、こういうちょっとしたスキンシップが気兼ねなくできるってすごくイイね! しのりんラブがとどまるところを知りませんことよ、おほほほほほほ!


 やっべぇな、本格的に頭の中が詩乃梨さん一色すぎて、なんかテンションおかしくなってきた。このままだといつうっかりビーストモード突入するかわかんなくて危険極まりないので、なんとか他の娘に意識を向けて中和しよう。


 綾音さんは、もう俺の事なんて眼中に無いみたいに、食事を片手間で続けながら恍惚の表情で詩乃梨さん観察に入っちゃってるので放置。となると、残るは香耶と佐久夜なんだけど……。


 二人は二人で、密談と食事の片手間にこちらの様子を観察してたみたいで、俺と目が合うとそれぞれの反応を示した。香耶は、突如砂糖の塊でも食わされたようなひっどい顔でわざとらしくドン引き。


 逆に佐久夜は、美味しいケーキでも食べてるような幸せそうな表情を浮かべて、すすっと身を乗り出して来た。


「こたちーとしのちーって、ほんとサイコーやねぇ。うち、もう胸がきゅんきゅんみゅんみゅんしすぎて、ご飯が咽を通りませんわぁー。がつがつはぐはぐもぐもぐもぐ!」


「わかりやすいツッコミ待ちありがとう。でもこっち見たままカレーかっこむのやめろ? なんか怖いし、しかもお前それ、こぼす、こぼしちゃうから」


「んぐんぐんぐんっくん! ……………こぼす? ……………えーだってー、こぼれちゃうのは仕方無いってゆーかー、うちのおっぱいってば豊満すぎてぶらじゃーに全然収まりきらないんだもーん♪」


「誰も胸の話してねぇよ、つーかしれっと胸と話を盛るな。いやそうじゃなくてだな、とりあえずおっぱいを隠しているブラをちゃんと隠してくださるかね? それと朝っぱらから下ネタやめてね。あとちゃんと手元を見ながら食べてください」


「って言いつつ、こたちーも手元見ないでうちの胸ばっかちらちら見てる――」


「ッシャオラァ!」


 最後の一口を乗せたまま中空を彷徨ってたマイスプーンを、佐久夜の口にそぉっと突っ込んで黙らせました。女の子達より一足先に、俺のブランチはこれにて終了です。あとはみんなが食べ終わるまで肉じゃが摘まんでよう。


 そう思ってスプーンを引き戻そうとしたんだけど、佐久夜が軽く噛んだまま放してくれない。押すのも引くのも危ないから無理に動かすことはできず、かと言って勝ち誇った笑みの佐久夜の相手をしてやるのはなんか癪。


 間を取って、今日俺とまだまともに会話していない最後の女の子、未だドン引き中の香耶に話を振ることにした。


「なあ、香耶の――ってか、みんなの今日の予定ってどうなってるの?」


「……うわぁ、あからさまな話題逸らしですね……。でも目線は全然反らせてなくて、佐久夜ちゃんの胸元にちらちら行っ――」


「みんなの! 予定は! どうなってるんだYOっ!」


 勢いで押し切らせて頂きましたYO。香耶はより一層ドン引きしちゃったけど、やがて諦念の滲む溜息を漏らして、綾音さんや詩乃梨さんと軽く目で会話しつつ回答してくれた。


「今日は、綾音さんの家で勉強会の続きをしようか、っていう話はしてました。昨日は色々立て込んでて、結局ろくに勉強にならなかったですし。それに、今日って元々、琥太郎さんと詩乃梨ちゃんが綾音さんの家に行く予定になってたんですよね?」


「その予定ではあったな。でもそれ、詩乃梨さんが綾音さんに会いたいって理由だったから――痛っ」


 もっきゅもっきゅ咀嚼してた詩乃梨さんが、小さな肘打ちと共に咎めるような視線を寄越してきた。どうやら、まほろば訪問の理由は秘密にしときたかったみたい。俺も俺で、秘密にしときゃよかったと激しく後悔中。だって、俺の台詞をばっちり聞いちゃった綾音さんが、俺のお嫁さんに向かってときめきに満ち満ちた眼差し向けてやがるから。やばい、寝取られる。


 俺はマイスプーンを佐久夜にくれてやり、自由になった両手で詩乃梨さんを庇うように抱き締めた。


「綾音さん、絶対、ぜーったい、ダメですからね?」


「えー、だめってなぁにー? 私、ちっともわかんなーい! うぇっへっへー。…………あ、ごめんごめん、しないしない、えっちなことなんて絶対しない。たぶん。………………た、たぶ、ん? …………………たぶん、ちょっとだけ、する、ことになったらいいなっ!」


「勢いで押し切れると思うんじゃねえYO? あんたもそろそろ下ネタ自重しなさいな。そんな調子のままでマスターのとこ帰ったら、俺が悪い遊び教えちゃったみたいに取られかねん。………………あ、いや、実際悪い遊び教えちゃったよなぁ……」


 どうしよう。俺や綾音さんなりに考えがあったとはいえ、キャンプファイヤーの薪にされても文句言えないようなことヤっちゃったのは事実だ。このあたり、マスターに正直に打ち明けた方がいいのか、それとも多少は濁しておくのか、綾音さんとちょっと相談しておきたい。


 まあ、それは道すがらってことにするか。と問題を先送りにして。


 黙々と食事を続けている詩乃梨さんを、何も文句言ってこないのをいいことに好き勝手抱き締めてでれでれしつつ、一同をぐるりと見渡しながら問いかけた。


「じゃあ、みんなが行く時に俺もくっついてっていいかな? 勉強会の邪魔にならないよう、綾音さんのお父さんとダベりながらコーヒーでも啜ってるから」


 俺とおっさんの関係についてはある程度教えられているのか、佐久夜や香耶から疑問の声が上がることはなく、みんな素直にこくりと頷いてくれた。


 が。綾音さんが突如「あっ!」と身体を跳ねさせて、必死に俺の肩を叩くかのようなジェスチャーを見せてきた。


「ね、ごめん、外出る時に琥太郎くんの服借りていい?」


「………………………………え、なんで?」


 いけない遊びの更にその先へでも行く気だろうか。男の匂いに包まれながらお外を歩きたいの? 頭をフットーさせちゃいたいのかな? 駅弁しながら町内練り歩きたいとか言い出されるよりはマシだけど、さてどうしよっかな。


 でも、頭フットーしちゃってるっていうか沸いてるのは俺の方だったみたい。詩乃梨さんが、手にしていたスプーンを俺の口にもふっと突っ込んできて注意を引き、ちょっと困ったような顔で綾音さんの台詞を補足してくれた。


「あやねの服、昨日洗ったやつ、まだ乾いてない。というか、あれ、貰っちゃったから。……代わりの服、用意してあげないと」


 ……ああ、そうでしたね……。昨日のすったもんだの最中に、綾音さんが元々着て来た服は土井村夫妻の共有財産になっちゃったんだっけ。流れからして他の着替えは持って来てないんだろうし、それに詩乃梨さんじゃ服貸そうにもちょっと小さい――つーかそもそも衣装の手持ち自体そんなに無いだろうから、綾音さんの全裸徘徊を防ぐためには俺のを貸すしかない。貸さなかったら全裸徘徊見れる? 見せねぇよォ!


 俺は詩乃梨さんの『はい、あ~ん』をもぐもぐもごもご堪能してから、改めて綾音さんに意識を向けた。


「じゃあ、うん、わかりました。綾音さんには、俺の服、なんでも好きなやつ一揃い差し上げましょう。ってのは、とりあえずみんながご飯食べ終わっててからでいいですか?」


 綾音さんは、のほほん笑顔で首肯を返してくれた。返してくれたものの、笑顔を崩さぬままかくんと首を傾けて、おそるおそる口を開きなさる。


「差し上げる、でいいの? ……貸してくれる、じゃなくて?」


「要らないなら、貸すでいいっちゃいいんですけど。でも綾音さんが服一式くれたから、こっちも一式差し上げた方がバランスいいかなって。……で、モノについてはそれでいいとして。綾音さんがくれた気遣いに関しては、みんなに何か差し入れがてら店の売り上げに貢献させて頂くことで、綾音さんありがとねの気持ちを表現したいと思います。綾音さんも『いつもの』でいい?」


「え? ……あ、えぇっと……。……………………う、うん。じゃあ、それで、お願いします。……ありがと」


 一瞬遠慮しちゃいそうな空気を滲ませたものの、最終的には笑顔で受け入れてくれた。


 よっし。これでひとまず、今日これからの予定についてはある程度煮詰められた感じかな?


 というのは、どうやら皆の共通認識だった模様。各々が各々と軽く視線を交わし合い、みんな会話より食事に意識を割き、カレーライスや肉じゃがの残りをもっふもっふと胃の中へ納めていった。


 

 ◆◇◆◇◆



 さて。新章に突入したけど、いつもみたいに思索に耽るのは少しだけ待っとこうか。


 本当は、ちょっと俺と詩乃梨さんの共通の知人となった三人の少女達について考えようかと思ったんだけどね。でも、今日も彼女達と一緒に行動することになりそうなので、一人で考え込むのは後回しにして、今は彼女達との親睦を深めることに集中したい。


 田名部綾音、千霧香耶、真鶴佐久夜。彼女達は、俺と詩乃梨さんにとって、どういった存在になっていくのだろうか。


 そして。彼女達にとって、俺と詩乃梨さんは、どういった存在になっていくのだろうか。



 ――ふと、思い出す。


 女の子というものは、砂糖と、スパイスと、すてきな何かでできているのだそうだ。


 もしその話が本当だとするなら、きっと俺達五人の関係は、甘くてすてきなだけのものにはならないんだろうな。

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