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アイリス大賞4
アンディもそれ以上は教えてくれないで、外に出てしまった。
まぁ、会えば分かる、かな…?
服は着替えたのでオッケーをもらったから、安心して会えると部屋の外に出ていく。
「あれ、アンディどこ?」
先に部屋から出て行ったアンディの姿がない。
「おーい、アンディー」
聞こえるように名前を呼んでみるが、数分の間答えは無かった。
ううむ、どこに行ったんだろう。
仕方がない、とりあえずは客に会うならここだ、という部屋を聞いていたのでその部屋に行ってみようと、アンディは見つからなかったが歩いて行くことにする。
確か、一度応接室と案内された部屋だ。
会いに来る客などいないから部屋の中は見なかったが、部屋の場所は分かる。
確か、歩いて…。
「りヴ様、こちらに」
歩いてる間に、アンディに見つけられた。
ちょうど迷いかけてたので助かった。
「こちらに、婚約者のルオン様が来ていらっしゃいます」
婚約者で一度笑いかけているアンディが、顔を引きつらせるようにしながら言った。
「あ、うん…分かった」
さて、どんな奴だ、そのルオンて奴は。
扉を開けて、どんな顔をした奴なのか見てみよう。
リヴィールは認めてないらしいから…。
扉を開けて、何かを言う前に、どんっとお腹辺りにぶつかったものがあった。
「姉様っ」
え?
ええ?
ねえさまって…?
「…ル…オン…様…?」
思ってたよりも小さい、そりゃ婚約者とは認めないよなぁ、というような年齢の子供がめのまえにいた。




