5
アイリス大賞4
「リヴィールって、気に入りの服とか、そういうのって分かりにくい人なのかな?」
「急ですね、そう…ですね、お気に入りの服というのは…、あまり見たことがなかったかもしれません」
「え、気に入りの服がないとかって、服に興味がないとか…?」
聞いたことが言いにくいことなのか、言葉を選びながら答えてくれる。
「女子としては、珍しい…タイプなのかな?」
少し言いにくいように、アンディが言葉を選んでいるのが、目に見えて分かる。
「実は、ですね…。
お嬢様は、お嬢様扱いされるのを好きではないのです」
えーと、それってつまりお嬢様扱いを嫌いってわけかな?
「制服はちゃんとスカートを履いていたようだけど、他に服ってのはなかったような…」
「決まった服はきちんと着られているようですね」
制服はスカートでも着ていたらしい。
部屋に用意されていたし、着ていたって癖もついていたし…、でも他に服は…ってーと、ズボンはあったような気がする。
「リヴィールもこの顔と髪ならモテるだろうに…」
ああ、だから女子に人気があるのか…な?
「まぁ、性格についてはリヴィール様と直接お話になってください」
そう言ってアンディは、それ以上を話そうとはしなかった。
服の少なさとか、実家での服の量とかからある程度は分かるよねってことらしい。
まぁ、話すことは結構楽なのかも知れない。
女子って人と話すのは俺だって苦手だから…。
リヴィールと話すことが出来るのはまだ先の事だからどくんな女子なのか知ろうとしたけど、直接話をすることが出来たら、以外に話しやすいのかも知れないな。
ひょっとしたら、の話だけど。
「では、もう遅い時間になりますので、私はこれで失礼させて頂きます」
そそくさと話を終わらせて部屋から出て行こうとするアンディを見て、しょうがないなぁと手を振って見送るしかなかった。
まぁ、直接話せとかは無理だよなぁ。
直接の主人の事だろうし…、と思っておくことにした。




