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アイリス大賞4
じっと見てると、あれはどこかで見たような…という感じが思い浮かんだ。
「どこかで…?」
考え込んでいると、アンディの声が柱の液体の中には、と声を返事にされた。
「はい、リヴィール様に似せてあります」
うわぁ、それって、それって……。
「ひょっとして……俺の身体?」
どきどきしつつも聞いてみる。
心臓が飛び出してしまいそうにドキドキ跳ねている。
「もちろん、まだできてはいないのですが…」
「ああ、確かに少し幼いような感じがする…」
銀の髪、白い肌、目は閉じているのでわからない。
身体は男だけど、髪が長く液体の中で揺れていて…。
「これって、俺の…身体なのかな?」
「はい、リヴィール様と兄弟といったように作りましたので、そうですね、リヴィール様に顔立ちも近いです。
双子といった感じがよろしいですかね?」
えーと、それってリヴィールがこの身体に戻って、俺がこの柱の中の身体をもらっても大丈夫なように、ってことかな。
「これが…俺の、身体なのか…」
目の前、柱の中にはリヴィールを男にしたらこんな感じだろうって美形の身体が眠っている。
うん、元がリヴィールにそっくりに造られている。
でもいいのかな、リヴィールにそっくりで。
あーでも男の身体に戻ったら、学校に戻っても双子の兄だった、て事ならやりやすいかな。
今まで学校で面倒見てもらった二人にも実は兄でしたって理由なら説明もしやすい。




