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アイリス大賞4


「うわ…すごいな、これ…」

 ガラスの中は液体が入っていて、薄い緑色をしていた。

 …緑色というのでちょっと違うものを思い出してしまいそうだった。

 緑色といえば…冬場のプール、冬場の色んな物が入った、プールの水。

 一度、その中で泳いだ事がある。

 緑色の水の中には、ミドリムシやら、トンボの幼虫、何かの虫の長い輪になった卵の筒…、そんな物が入ったプールで泳ぐのは、物凄く嫌な気分だった。

「リヴ様、どうしました?」

「いや、ちょっと冬場のプールとかを思い出していた…、うんあれは緑色で…」

「…なんか、普段は無いものを思い出してたんですね」

 アンディのその言葉に、普段は無いものとはっきり言われてあれはちょっと虐待かとドキドキした。

 まぁ確かに普段は無い…よな。

 …普通は無い…と思うけど、あれはいつ頃のことだったっけ。

 何回考えても、最近の事ではない、つまりはここに来る少し前は違う。

 …もっと、若かった頃ではなかったろうか…、思い出せない。

 「まぁ…仕方ないか」

 呟いた後に溜息をひとつついて、目に映るガラス柱間、緑色の水の中には何かがあるのが見えた。

「…アンディ、この液体の中には、何が…?」

 緑色の中で動いているのか、泡が見えた。

 いくつかの大きな泡と小さな泡。


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