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アイリス大賞4
「リヴ様…」
う、なんだか呼ばれているような…でも眠いんだ、もうちょっと…。
「リヴ様!」
「うにゃあああっ」
強く呼ばれて、何か変な言葉を叫んで目を開けた。
「起きられましたか、紅茶と茶菓を運びましたので、冷めないうちにどうぞ」
目を擦ってしっかり目を開けると、アンディが紅茶を持ってきていた。
「うん、分かった」
カチャカチャと小さく音を立ててティーカップに紅茶が注がれる音がする。
あ、いい匂いがする。
「いい匂いだ…ああ、あったかい…うん、美味しい」
温かい紅茶が身体を温める。
ポットの横には茶菓の皿があり、皿の中にクッキーがいくつか並べられていた。
花の形をした、可愛いクッキーは手に取ると、小さくて、軽くて口の半分くらいの大きさで、口の中に入れると甘くてホロリと舌に溶けていった。
「うん、クッキー美味しい」
「お茶だけでは、と思ったので軽く口に入るものをと思いまして、花の形のクッキーを茶菓にさせていただきました、お気に召しましたか?」
「うん、甘くて、口の中で溶けて…すごく美味しい」




