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アイリス大賞4
「リヴ様、私の事はよろしければ、今後はアンディとお呼び下さい」
「あ、うん」
「それでは、次に行く部屋に用意してあるものがありますので行きましょうか」
何だろう、用意してあるとかって何だろう。
「えーと、何が用意されてるのかな?」
「見ればわかります、行きましょう」
えーと、見たらわかるからそれまで待てってことかな?
「じゃあ、アンディ、その…リヴィールから聞いた…って彼女は今どこにいるのかな?」
そう、聞いたって言ってたよな、それって俺になってからってことだろうし…。
「…姿は、見えません、今は…」
じゃあ連絡ってどうやって取ったんだろう?
「リヴ様、それをお話するには少し私の事をお話しなければ分からないと思われますので、少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか」
「あ、ああ…」
特殊とか言ってたから、その話だろうか?
「では、お茶の用意をしますので椅子にお座りください。
私はお茶の用意をしてきますので」
「分かった」
部屋にあったテーブルの椅子を引いて、座る。
思ってたよりも柔らかい、ふかふかしたクッションが身体を受け止めて、身体が沈んでいく。
「うわ、柔らかいなぁ、身体が沈んでく」
うっかりすると、そのままぐーっと寝てしまいそうだ。
寝ないように気を付けないと。
しばらく椅子に身体を預けて、お茶を待つことにする。
うっかりと寝入ってしまい、その間に夢を見ていた。




