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アイリス大賞4


「お帰りなさい、リヴィール様」

 ドアが開いて執事らしき年上の、銀髪の男が姿を現した。

「あー、うん」

 返事はしたが、名前は知らないので呼ぶことはできない。

 銀髪に、すみれ色の瞳、そして黒い服に白い手袋、身長は俺よりも高い。

 多分俺より一五センチは高い。女子の好きな男子ってのに近いだろう。

 俺のこの身体のリヴィールが彼をどう思っていたかは分からない。

 まぁ、彼が案内してくれるのはリヴィールの部屋か、家族と一緒に食事を取る部屋、もしくは実験室だろうと思う。

 どこに連れていかれるかを思いつつ、彼の案内に大人しく従っておく。

「あ、ペガサスは…」どうすんだろう。

「また学園に戻られるまで、お世話をしておきます」

 へぇ、そうなんだ。

 えらく長く貸してくれるんだなぁ。休みの間とは。

 歩く間に後ろからヒヒンと嬉しそうな鳴き声がした。

 ちら、と後ろを振り返ると、馬車から身体を放されて自由にしているペガサスの姿が見えた。


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