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アイリス大賞4


 荷物のカバンを手に部屋を出て、台所に寄る。

 野菜をいくつか、とリンゴらしき果物を手にして台所を出て、ペガサスの元に戻る。

 俺の手にした野菜とリンゴを目にして、やけに嬉し気にしている。

 とりあえず、と。

 馬車の中に荷物を入れて、ペガサスにリンゴを差し出す。

 嬉しそうにリンゴをモグモグと食べているので、その間に鬣を撫でてみる。

「美味しいか~、とりあえずリンゴにしてみたけど家に着いたら違う食べ物をやるからな」

 嬉しそうに食べているペガサスの撫でている首はふわふわした鬣で気持ちいい。

「じゃあ、家まで頼むな」

 そう、道は俺は分からない。なのでペガサスに任せておくしかない。

「なぁ、お前はリヴィールの家…わかるのかなぁ…」

 わかってるさ、と頷くペガサスにほっとして、馬車に乗り込む。

「行先はリヴィールの家だから、頼むな」

 うう、頷いてくれたのときっと知ってるだろうと信じて、馬車の中の椅子のクッションにぽふっと腰掛ける。

 うお、すごい柔らかくてふっかりしてる。

 そして、しばらくしてペガサスが空に飛びあがり、馬車が空に浮いた。

「ひゃあぁ、すごっ…、もう雲が近い」

 あっという間に雲が窓の下に見えて、大分上に来ているのが分かる。



 馬車の中でふっと気が付くと、空が暗くなっていて、うっかり眠っていたのに気づく。

「寝てたのか、えっと今どのあたりだろう」

 まぁ、外を見たって暗いし、どの辺りかとかまったくわからないんだけど。


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